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白オクラ TX|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

白オクラ TX

カテゴリ:やさい

緑色のオクラがほとんどですが、白っぽいことから「白オクラ」と呼ばれます。
山口県在来。

ファイル名:tx.jpg

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オクラ 

科:アオイ科 Malvaceae
属:トロロアオイ属 Abelmoschus
種:オクラ A. esculentus


【 オクラ の伝播と 現在 】

アフリカ北東部原産とされる、熱帯性植物。とても寒がりで、ちょっとの霜でも枯れてしまうので、日本では一年草扱いになります。
古くはエジプトで栽培された記録があるそうです(13世紀)。
その後各地に渡り、アメリカには17~18世紀ごろ渡ったようで、案外広まった歴史は浅い野菜です。

日本へは大陸経由で幕末ごろ入ってきたようです。
一般に栽培されるようになるまで広まったのは、ごく近年のことになります。
現在は露地だけでなく、ハウスやトンネル栽培で、周年出荷される人気野菜になっています。

昭和45年ごろの東京市場の扱いは163tとあります。
昭和61年には10倍、令和のデータを抽出すると、2300tもの扱い量になっています。

多湿を嫌い、低温が苦手な植物なので、安定した栽培には、露地よりもハウスなど施設のほうが向いていると思われます。


国内では五角形をした「ベターファイブ」などの「五角種」が主。

多角形の断面をもつ品種もあります。

色も、緑色の濃い物や赤いもの、ここで紹介する白っぽい「白オクラ」が出回っています。

赤オクラと呼ばれるものでは、固定種の「ベニー」、「八丈在来赤」のほか、フタバ種苗の「レッドサン」、同じくフタバのF1「島の恋」などがあります。
赤い色はアントシアニンで、ゆでると色落ちして、サヤは緑色になります。生で食べたほうが色を楽しめますね。



【 白オクラ とは? 】

三隅系と呼ばれている、山口県の白オクラ。
通常みる緑のオクラよりも、ずいぶん白っぽいので、真っ白くはないのですが、「白オクラ」と呼ばれます。
山口県の北西部にある、旧 大津郡三隅町(現 長門市三隅)で栽培されていたもの。

近くの青海島は、「ナツミカン」が流れ着いた場所で、原樹がある場所でも知られます。
くわしくはこちら。
「夏みかん」「甘夏」「紅甘夏」 ちがいについて
https://tikuwapop.com/blog/2022/04/22/natumikan/

このオクラは、流れ着いたのではなく、人が運んできたものとされます。
大戦中に出征していた兵隊さんが、サイパンから持ち帰ったもののようで、地域での栽培は60年ほど前からのようです。
曲がりやすくて傷つきやすいので、あくまで自家消費として広まった野菜。断面は丸型。

5角形のものもありますが、ここから50km以上離れた山口市、北浦で変異したのでしょう。

肉質の厚さのわりに、柔らかな実。
一般のオクラよりも粘りが強く、“通常の3倍ほどある” とされます。
ネバネバの物質は「水溶性ペクチン」とされていて、その量が3倍だからというのがその根拠のようです。
あまり大きくなると、スジっぽく堅いですが、15cmくらいであれば、生でも食べられます。


【 種の販売 】

丸さやの在来白オクラ種子は山陽種苗ほかで入手できます。
ネット上であれば容易に見つけることができます。

在来とされる「ほしひめ」は、通常の丸さやではなく、6~8角形の断面。複数社で入手できます。

5角の断面の「楊貴妃」名で、白オクラが出ています。
山口市内で生産されていた品種を選別したものとされ、㈱山陽種苗(山口県山口市平井)が種子を販売しています。品種登録はありません。商標登録もされていないようです。
あくまで在来種の選抜品として商品化されたもの。
なお、㈱山陽種苗と、山陽種苗㈱(兵庫県姫路市神屋町)があります。ご注意ください。

タキイの「ヘルシエ」は、種にレーザーで浅い穴あけをして発芽率を向上させたもので、丸さや。
「TOK115」の名で品種登録出願していましたが、2021/07/14拒絶となっています。
タキイ種苗が動画を出しています。解説の浅野さん、いい食べっぷりです。ご参考にどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=-LS8k_rqaJg


【 実際に栽培してみた 】

実際に栽培してみると、高温期に播種すれば、よく成長してくれます。
在来丸莢品種を使いました。播種前日に、種を水につけて吸水させておきます。

初期に収穫されるものは、スジっぽく堅い印象ですが、腰の高さくらいになると、大型のものでも柔らかくて美味しかったです。
80日くらいからけっこう実をつけるので、毎日収穫できます。
ぼんやりしていると巨大になるので注意してください。
花がついたあと、実が大きくなる途中で、先端に笠のように茶色いものが乗っかっています。これは「花殻」で、自然には落ちないので、そっと取ってあげて下さい。病気や、傷の原因になります。
目に見えないような、小さなトゲが生えています。軸から先端の方向に向いてトゲが出ています。
収穫時など鮮度がよいサヤは、手袋をするなどしたほうが良いです。



【 食べ方 】

洋食では、バター炒めやシチュー、サラダ、スープに使われますが、日本では、どういうわけか和食と馴染み深い食べ物となっています。

酢の物、あえもの、煮物、天ぷらなど。
ネバネバを活かした丼や、トロトロのスープも美味しいですね。

生でも元々食べることができます。茹でるなら、1分程度で良いでしょう。

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