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でこぽん|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

でこぽん

カテゴリ:くだもの

でこぽん。平仮名版。
あまり拘ってもしかたないのですが、不知火と大将季の違いが・・
百回やって100%見分けられる人すごいです。

ファイル名:20210217.jpg

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しらぬひ  しらぬい  不知火  デコポン

歴史的仮名遣いだと「しらぬい」ではなく、「しらぬひ」になります。
ここでは一貫して「しらぬひ」とします。
1979年生まれの「はるみ」とは、同じ交配親で、姉妹の関係です。
同じ交配でも、外観や、味わいも違っていて、面白い!


【 しらぬひ の歴史と影 】

1972(昭和47)年に長崎県果樹試験場口之津支場で、「清見」と「中野3号ポンカン」を交配し生まれたマンダリン系柑橘です。

みかんは、戦後昭和30年代には、高値で取引され、みかん農家の暮らしぶりは相当良かったようです。
しかし、昭和40年代には、2度にわたって価格が大暴落。生産過剰が主な要因だったようです。
みかんの生産調整やハウスによる促成栽培のほか、他の果樹品種への更新が検討されました。

ちょうどその頃生まれた「しらぬひ」。
今ではすっかりメジャーな柑橘になっていますが、当時は導入に懐疑的だったようです。
果実の頂上に、おおきなデコができること、果皮が粗くて外観上ダメだろうと思われていました。
品種登録はされましたが、全く期待されていなかったのです。

一方、1975(昭和50)年、熊本県宇土郡不知火町(現・宇城市)では、「甘夏」に代わる品種として、170種もの品種が検討されていました。
予措(よそ)と呼ばれる、貯蔵を経ることで、とても美味しくなると判ったことから、栽培に踏み切り、成功を収めます。
栽培された「不知火」町の地名をとって、そのままこの柑橘品種「しらぬひ」が通り名になりました。
不知火町には、「デコポン発祥の地」の石碑モニュメントが建っています。

高糖度で、味が濃厚で美味しく、しかも種なし。香りもよい。皮は簡単にむけるし、袋ごと食べられるので人気となり、他の地域でも栽培が広まりました。


【 デコポンと呼ばれるもの 】

平成に入って、流通上の名前が、各県でまちまちだった事から、平成4年 熊本県果実農業協同組合連合会が商標登録していた「デコポン,DEKOPON」の名を使用しようと、日園連との間で使用許諾契約が結ばれます。
「デコポン」は、品種名や通称ではないので注意が必要です。後述。


【 デコポンの商標登録 と、「しらぬひ」とのちがい 】

デコポンは商標登録されています。
登録2495156
出願日 :平成2(1990)年 4月 17日
商標(検索用):デコポン
(登録2495157で DEKOPONも取得)
権利者 氏名又は名称:熊本県果実農業協同組合連合会

JA熊本果実連のHPに、デコポン商標について注意書きがありますので、いちどお目通しください。
https://3kj.jp/about/trademark.php
「青果については、日本園芸農業協同組合連合会傘下の農業団体(JA)及び柑橘生産のある農業団体(JA)に限り許諾」とあります。
また、この呼称を使用する場合、糖度が13度以上、酸度が1.0%以下の基準を満たしている必要があります。

たまに聞かれる質問があります。
「しらぬひ」として販売されているものは、「デコポン」とどこが違うのか?そっくりじゃないかというものです。
品種としては、どちらも同じもの というのが答えになります。
要は、商標使用権を持っているかどうかの問題です。

青果としての「デコポン」商標使用許諾を得ているのは、以下の18団体です(2023現在)
全国農業協同組合連合会神奈川県本部 / 静岡県経済農業協同組合連合会 / 蒲郡市農業協同組合 / 愛知県経済農業協同組合連合会 / 全国農業協同組合連合会三重県本部 / 和歌山県農業協同組合連合会 / 広島県果実農業協同組合連合会 / 山口県農業協同組合 / 全国農業協同組合連合会徳島県本部 / 香川県農業協同組合 / 全国農業協同組合連合会愛媛県本部 / 高知県農業協同組合 / 全国農業協同組合連合会福岡県本部 / 佐賀県農業協同組合 / 全国農業協同組合連合会長崎県本部 / 全国農業協同組合連合会大分県本部 / 宮崎県経済農業協同組合連合会 / 鹿児島県経済農業協同組合連合会

たとえば、個人で販売する場合は、系統の流通ではないので、使用できません。

もうひとつは、基準に満たない、または基準に適合するか調べずに出荷する場合です。
糖度が13度以上、酸度が1.0%以下であることを確認しなかった個体であれば、「しらぬひ」「しらぬい」として品種名で流通することになります。
また、糖度や酸度が基準に満たないと判った個体も、やはり「しらぬひ」「しらぬい」として流通します。


【 たべてみた感想 】

何が素晴らしいかという点でいえば、2点に絞られると思います。
・食べやすい
・とても美味しい

食べやすさは、最も重要なポイントになると思います。
皮むきのしやすさ、じょうのう膜 ごと食べられる、種が無い のは、大きなアドバンスです。
食べる前の気遣いが一切不要です。
デコさえも、可愛く思えてきます。

次に、とても美味しいというのは、当然でしょうが、手軽に美味しさを堪能できる、という点です。
パフォーマンスが良いとも言えます。

「しらぬひ」の競合は意外に多いのですが、それでも栽培面積は増え続けています。

ハウスは1月からですが、露地物は、酸抜けした2月~4月にかけ出荷されます。
意外に長く出回る品種ともいえます。
4月ですと、雑柑や晩柑類が出てくる時期に、甘味の強い、食べやすい柑橘は、貴重な存在とも思えます。

関連ワード

くだもの柑橘でこぽんデコポン不知火大将季はるみ

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