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びわ 琵琶 loquat

カテゴリ:くだもの

栽培が本格的に始まったのは案外最近のことのようです。

ファイル名:2021042601.jpg

※ダウンロードをもって利用規約に同意したものとみなします。

びわ  琵琶  ビワ  枇杷
Loquat


科:バラ科 Rosaceae
属:シャリンバイ属 Rhaphiolepis
種:ビワ R. bibas


楽器の「琵琶」の形に似ていることから、この名で呼ばれています。

画像は東亜楽器㈱様のもの。受注生産で、とても高価な楽器です。


奈良時代に伝わり、平安時代には「琵琶法師」が一種の芸能として親しまれます。


果実としてのビワは、中国原産。
国内で自生しており、栽培もされます。


温暖な気候を好み、秋から冬の間にかけ、開花~結実~果実肥大の時期なので、寒害を受けやすい果物。
過去にも、ビワ凶作の年が幾度もありました。
また、根張りが浅いことから、倒伏など台風の影響を受けやすく、適地の選定が大切です。
気象の影響を受けにくいハウス栽培も広まっています。


国内での栽培品種は、極早生のほか、やや遅れて「長崎早生」、中生の「茂木」、晩生の「田中」「大房」といった品種が主です。いずれも、1950~70年代に改良された品種が多く、主力品種は保守的な印象です。
栽培する地域で、主力となる品種は異なります。後述。


実際に販売される果実も、とくに品種名を記して販売されることが少ない果実ではあります。
早生品種は、種子の数が4個程度と多いので、区別の参考にしてください。



【 主産地と栽培動向 】


2022(R2)年 農水省特産果樹栽培データをもとに表を制作。

温暖な地域での栽培が多くなっています。


品種別の栽培状況はこうなっています。

早生品種では「長崎早生」、中生では相変わらず「茂木」が多く、栽培面積の約半分を占めています。
「なつたより」は2009年の品種登録で、一気に栽培面積が伸びています。

県別・品種別にクロス集計した表が以下。


大産地の長崎県では「なつたより」に切り替えが進んでいるようで、早生の「長崎早生」よりも栽培面積が大きくなっています。

「なつたより」は、長崎県が育成したビワ品種。


千葉県では「大房」の栽培が大部分を占めています。

千葉県では「房州びわ」の名で地域団体商標に登録していますが、品種につては「大房」「田中」「富房」など、複数となっています。


細かくみていくと、地域別に、主力とする品種に違いがあって興味深いです。


昭和に育成された品種がまだまだ多いですが、ゆっくりと、後発品種に切り替わっていく途中なのでしょう。



栽培面積の長期推移について。



2001~2020年の20年間の国内ビワ栽培面積のグラフです。


20年間で、栽培面積は半分以下に減少したことになります。

消費の主体となる年代層と合わなくなっているのか、他の経済作物のほうが優れているということなのか、いずれにせよ、減少を続けてきたことが判ります。



【 ビワに関連した注意喚起 】


ビワの種子を加工した食品から天然の有害物質(シアン化合物)が高濃度で検出され、回収に至ったことがあります。


農水省

「ビワの種子の粉末は食べないようにしましょう」
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/loquat_kernels.html

未熟果も注意が必要ですが、通常の果肉であれば特に問題ないようです。
シアン化合物の一種「アミグダリン」が健康に良い成分、と流布されていることにも注意喚起があります。
ご一読ください。



【 その他 】


言い伝えで、昔から言われているのが、

「ビワの樹を庭に植えると、病人が絶えない」という話があります。
縁起の悪いから、庭に植えないほうが良いという事でしょうか。
根拠とされるものが諸説ありますが

・常緑で樹高が高いので、家が日影になって病気になる

・ビワは「大薬王樹」と呼ばれ、薬効があるから病人が絶えず来る


長く栽培されてきたものには、こういった先祖伝来・伝え話の類が、ひとつやふたつはあるものです。

信じるかどうかは、ご自分で判断下さい。



「大薬王樹」と呼ばれるビワの薬効ですが、ここでは触れません。
食品成分については、文科省のデータベース 果実類/びわ/生 で検索できます。
リンゴ・いちじく・温州みかんと栄養素比較をしてみましたが、ビタミン類のβーカロテンなどが多く、比較的柑橘に似た成分のように思いました。

関連ワード

くだもの琵琶ビワびわその他果物大薬王樹

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