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伊吹大根|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

伊吹大根

カテゴリ:やさい

滋賀特産大根。蕎麦屋さんも人気。

ファイル名:202103022_001.jpg

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伊吹大根  いぶき大根  マムシ大根
科:アブラナ科 Brassicaceae
属:ダイコン属 Raphanus
種:ダイコン R. sativus
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江戸期には栽培され、広く知られていたという、在来種の地大根。世代を超えて、自家採種し続け、地域の食生活を支えてきました。江戸時代に刊行された書物に、複数確認でき、すでに名産品と名高い存在だった様子。
「長さ一尺余上細く下太く根の先を切たる如くなることマムシの尾に似たり」と、マムシ大根ともよばれたようです。
同様に、「鼠大根というものあり短かく円く豊肥して其尾細く長し故に名く其味極めて美なりといへり」と、ねずみ大根とも呼ばれたようです。ねずみ大根といえば、「おしぼりうどん」長野県埴科郡坂城(さかき)町の辛味大根が知られています。中之条地区のもので、「中之条(なかんじょ)系」と呼ばれるもの。地理的には離れますが、似たようなものが全国に広まったことがわかります。長野県坂城町中之条では、品質改良したものを、品種名「からねずみ」として登録しています。出願番号14589 登録者長野県。
ねずみ型のものは、辛い物のほか、滋賀・山田ねずみ大根のように、さほど辛くないものもあります。
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伊吹大根も、同じように、固くてスッキリとした辛味のある大根。おろしそばのほか、煮炊きすると、でんぷん質の多いホクホクの大根。20cmほどで、葉のフチと根の首が赤紫色を帯びていること、根の先端がねずみのしっぽに似ている形です。
すぐ後方に、滋賀県で最も高い山 伊吹山(1377m)があり、平安時代から鎌倉時代にかけて伊吹山中腹で相当量が栽培されていたとされますが、近代で他の商品作物に入れ替わり、存続に努力している状態といえます。
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なお、現在流通する大多数のだいこんは、F1品種は、練馬系や宮重系などの在来種を品種改良したものが多いようです。もともと作られていた品種の多くは消滅したのかもしれません。現在、在来種の大根を、地域特産化や、伝統野菜とする動きは多く見られます。
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特徴的な話を見つけましたのでご紹介。
守口だいこんは、とても細くて、とても長い大根です。長さは120cm以上になります。
『和漢三才図絵』(1713年)で紹介されている、守口だいこんは、長さ70cmほどだったとあります。実は、長い期間をかけて50cm以上も長さが伸びていることになります。
さまざまな各地の固定種地だいこんを紹介していて、興味深いです。ぜひご一読ください。
東北大学 非常勤講師 佐々木寿氏「地だいこんの遺伝資源としての価値と 全国の地だいこん」
https://www.alic.go.jp/content/001168071.pdf
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種は入手可能です。
ただし、気候風土だけでなく、土壌の質、地形など、同じ環境ではないところでは、同じものは出来ないかもしれません。ワインだけでなく、野菜にもテロワールはありますね。


202203

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