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カーボロネロ 黒キャベツ ブラックケール
cavolo nero lacinato kale Black Kale
アブラナ科
アブラナ属
科:アブラナ科 Brassicaceae
属:アブラナ属 Brassica
種:ヤセイカンラン B. oleracea
二年草 固定種(一部にF1あり)
【 来歴 】
ヤセイカンランは身近な種類も多く、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ケール、芽キャベツなどがあります。
カーボロネロはケールの一種で、イタリア・トスカーナかリミニ(地中海沿岸とも)原産とされている、結球しない葉キャベツです。トスカーナといえばワインの銘産地。
葉っぱに独特のデコボコがあって、ずいぶん濃い色をしています。
イタリア語で、Cavolo=キャベツ nero=黒 で、そのまま和名「黒キャベツ」になっています。
日本へは、江戸期にオランダ交易船でケールが入ってきたようですが、観賞用でした。食用として注目されたのは、戦後の食糧難。
そういう意味でも、イタリア野菜であるカーボロネロが日本で普及したのは、ずいぶんあとの事と考えてよさそうです。
デコボコのカーボロネロに対して、チリチリになったカーリーケールは、同じケールの仲間。
農水省の作物統計 葉茎菜類の項にカーボロネロはありません。
全国で栽培されますが、北関東~東北あたりが盛んな印象です。
耐寒性が強く、寒さにあたると甘味を増します。
【 食べ方 】
日本での食べ頃の時期は寒い冬から春先あたりで、その頃が甘味が増して美味しい時期です。
茹でる・煮る・炒めるといった調理に向いています。
食感も、噛み応えがあるというのでしょうか、しっかりしていて、甘味がジュワッと感じられ楽しいです。
生食では苦みやエグ味があって、無理です。
加熱することで、甘味が出てとても味わい深くなる素材。
繊維質が多く熱に強いので、煮込んでも溶けない特徴があります。
炒め物に使う場合は、生のまま炒めて仕上げます。火を通しすぎないほうがいい印象。
パスタの具としても使えます。
イタリアは、ピザ・パスタや、ゆでたものを載せてブルスケッタ、といった食べ方がメジャーなようです。
食品成分データベースには、「カーボロネロ」は記載がありません。
栄養成分は、葉野菜「ケール」に近いと思われます。
【 種の販売 】
ホームセンターの店頭でも比較的入手しやすいです。
入手可能な種 廃番にはご注意ください202403
トキタ グストイタリアシリーズ カーボロネロ
グリーンフィールドプロジェクト カーボロネロ/黒キャベツ
HORTUS社 カーボロネロ クロキャベツ
日光種苗 カーボロネロ
朝日アグリア F1アレトスカーナ(黒キャベツカーボロネロ)
増田採種場 カーボロネロ
初期の潅水と、追肥やりを忘れず育ててください。
2年目を越して、3年目でも収穫できているようです。