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娃々菜 わわさい ミニはくさい TX
カテゴリ:やさい
消費者も「小さいって、いい事だらけ」だと気付き始めています。
ファイル名:202212tx_004.jpg
娃々菜 わわさい
トキタ種苗の育成したミニ白菜。
300-500g程度と、手のひらサイズの白菜です。
近年は、使いきれるミニサイズの野菜が注目されています。
背景には、単身世帯、少子化、高齢世帯の増加があるのでしょう。
と言いますか、大家族は既に珍しくなっています。
通常のハクサイは、大きなものでは3kgほどにもなり、「一度で使いきれない」ので無駄になったりします。
ミニ白菜は、「カット白菜は嫌だ」「食材を無駄にしたくない」というニーズに応えています。
中国語で「娃」は、Wáと発音し、赤ちゃんのことを指す言葉。
鸡娃=ヒヨコ という意味になるようです。
「赤ちゃん」である、ということはただ小さいというだけの意味ではない事になります。
やわらかく、瑞々しくて、いきいきした喜びが感じられます。
「娃々菜」は、
甘味があって、生でもサラダで食べられて、煮込むと、とろけるように柔らかい。
苦味や、変なクセもなく、用途を選ばない。
収納に場所をとらず、使いきれて、無駄がなくて手頃。
なるほど、市場に受け入れられやすい要素たっぷりです。
「娃々菜」の名前で品種登録、商標登録はありません。
【 産地化の動き 】
山形庄内平野、静岡で産地化がすすんでいます。
山形では夏植え~10月-11月ごろ収穫の作型。
静岡では初春3月ごろに播種~6月ごろ栽培の作型。
密植できて、60日前後で収穫できるので、害虫被害が避けられれば、白菜市場の端境を狙えそうです。
【 他のミニはくさいについて 】
小売り市場のミニ白菜で、先鞭をつけたのは、サカタのタネ「タイニーシュシュ」でしょうか。
300gくらいから1kg越のハクサイが収穫できる品種です。
春植え~秋冬収穫という作型が想定されています。
タキイの「お黄にいり」も、春植え~夏~秋収穫の作型。
サカタのタネの「黄味小町」なども、早生で春植え~夏秋収穫。
密植向きな品種が多いことから、単位あたり収量も期待できます。
いずれも50~60日か、それよりも短い期間で収穫が可能という点も、栽培の端境に合えば、良い経済作物となりそうです。
露地では、雨やアラレの被害が出るようです。トンネル栽培かハウスが良さそうです。
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