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マーシュ ノヂシャ コーンサラダ TX
カテゴリ:やさい
あっけないほど、受け入れやすい「雑草」やさいです。
欧州原産で呼び名が色々ありました。
ファイル名:20230330tx.jpg
コーンサラダ(英) マーシュ(仏) ノヂシャ(和名 野萵苣) ラムズレタスLamb's lettuce ラプンツェル(独)
科:スイカズラ(オミナエシ)科 Caprifoliaceae
属:ノヂシャ属 Valerianella
種:ノヂシャ V. locusta
チシャと名がついていますが、チシャはキク科のもので、遠縁のようです。食べた感じも、シャキッとしたレタスに比べると、全体にふわふわしています。苦味もありません。
ヨーロッパ原産で、日本と北アメリカでは帰化植物。日本人にはチシャに似た感じに思えたのでしょうか。
ただ、食べ方は、生でサラダや付け合わせにしますので、使い方は似ています。
料理の付け合わせとかで使われている野菜。
本来は50cmほどの高さに成長するようですが、食用は若い葉。
かつては雑草扱いで、そこらに生えている草。
と言ってしまうと身もふたもない話ですので、すこしづつ盛っていきます。
【 いろいろな 呼び名 】
和名は「ノヂシャ」。野に生えるチシャということでしょうか。
マーシュ(mâche)はフランス語。
「ラプンツェル(独)」はグリム童話にも出てくる「髪長姫」です。ドイツ語表記Rapunzel。
英米名は「コーンサラダcorn sarad」が一般的。
Corn=トウモロコシですので、トウモロコシの入ったサラダと勘違いしそうです。
実は、トウモロコシ畑に生えていた植物なので、この名がついたようです。
ラムズレタスLamb's lettuce(英) は、「子羊のレタス」。
子羊が美味しそうに食べていたのでしょうか。
18世紀ごろ食用栽培が始まり、各地に広まりました。
国内では、S&B食品も「マーシュ」の名で提供しています。
スイカズラ科(オミナエシ科)ということで、ハーブの一種と紹介されています。
【 栽培について 】
「雑草」だったくらいですから、生育は旺盛。
自家用であれば、家庭菜園やプランターで気軽に育てられそうです。
種まきから2か月ほどで収穫できます。
耐寒性があり、暑い時期が苦手なようです。アブラムシなどの防除など対策を考えると、一般には秋まき~冬収穫が育てやすそうです。
タネは、ネット上で多く見つけることができます。
「野口のタネ」さんのサイトによれば、日本には明治時代に渡来。帰化植物となって全国に分布しているようです。
気付かなかっただけ なのかもしれません。
【 じっさいに食べてみた 】
情報のないまま、とにかく生で食べてみました。
葉柄の部分は、色が白く、食感はシャキシャキしています。
一方、葉の部分は、ふわふわとした感じで、メリハリがあって面白いです。
アク・エグミは、ごく少なく、わずかに感じられる程度なので、ソースやドレッシングをかけると、気にならないレベルと思います。
青臭さも極々少ないです。
食べている途中で調べていたら、「雑草」と書いてあったので、少しビックリしました。
あっけない位に、とても食べやすい「雑草」です。
現在出回っているものは、おそらく食用に改良されたものなのでしょう。
しかし、雑草として辺りに映えていたら、なかなか楽しいことです。
味自体は、それほど感じられないです。
とても淡泊な感じで、主張のない味で、どんな料理にでも馴染みます。
加熱しても良さそうですが、せっかくなので、先ずは、生で食べてみたいです。
ソテー、フライやステーキの付け合わせ、スープの具、炒め物のほか、茹でておひたしでも良さそうです。