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からゆたか サツマイモ TX|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

からゆたか サツマイモ TX

カテゴリ:やさい

比較的あたらしく登録された、しっとり系のサツマイモ品種。
早掘りできること、多収であることが特徴。
栽培もしてみましたので、参考になさってください。

ファイル名:20231025tx.jpg

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からゆたか  唐豊か


比較的新しく生み出された品種。多収で短い期間で収穫できるのが特徴です。
名前の元は、サツマイモの別名「唐(から)いも」で、多収で「ゆたか」に実ることから名づけたそうです。

実際に栽培もしてみましたので、参考になさってください。
じゃがいもの後作として、佐賀県で推奨しているようです。今後見かける機会が増えるかもしれません。


また、近年人気で、芋苗の供給が追い付かなくなっている「あまはづき」の交配親(母)が、「からゆたか」でもあります。
多収で早掘りできて、ねっとりしたところを受け継いでいます。



【 品種登録情報 】


農水省に品種登録されています。抜粋し転載。


作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Ipomoea batatas (L.) Lam. (和名:カンショ種)
登録品種の名称 からゆたか (よみ:カラユタカ )
登録年月日 2016/11/22
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (305-8517 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
・・・いもの形状(1)は長紡錘形、いもの皮色(基本色)は赤、いもの皮色(補助色)は紫、いもの皮色(濃淡)は中、いもの皮色(分布)は均一、いもの肉色は淡黄、いもの暈の多少は無、いもの目の深浅はやや浅、・・・出願品種「からゆたか」は、対照品種「ベニアズマ」と比較して、茎長がかなり長であること、a当たり上いも重がかなり多であること等で区別性が認められる。対照品種「べにまさり」と比較して、茎長がかなり長であること、a当たり上いも重がかなり多であること等で区別性が認められる。



農研機構 「いもの肥大が早く、ごく多収の青果用サツマイモ新品種「からゆたか」」
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nics/054303.html
肥大が早く、栽培期間が標準よりも20日程度短いとあります。ごく多収でベニアズマの1.6~1.8倍。
また、とり遅れなど150日栽培した場合、いもの平均1個は300g程度と大きくなるそうです。
「関東123号」を母、「ベニオトメ」を父にもつ品種で、九州沖縄農業研究センターで交配採種。育成には10年を要しています。



【 じっさいに栽培してみた 】


芋苗業者から20本を購入し5/17に移植しました。
他の数品種に比べ、ツルの伸びがおとなしい印象です。葉の色も、うすい緑色で、収穫まで枯れる様子はありません。葉の大きさも小さめで心臓型をしています。


栽培年は、夏が長期の猛暑で、40日間ほぼ降雨がありませんでした。
潅水もせず、放任状態。120日目くらいに降水量がそれなりにありました。


132日目で、天気をみて収穫。
つまり、推奨栽培日数よりも10日以上長めということになります。


農研機構によると、いもの形は長紡錘形とあります。

実際に収穫できたものの2割ほどは、太っちょの芋で、日数が長めだったのが原因と思われます。


ごく多収であるとされますが、けっこう多くの肥大していない根茎もみられて、ゴボウくらいの太さしかないのもあります。
猛暑で少雨がたたったのでしょう、割れ(裂開というそうです)も1割程度発生しました。


重量を量ってみると、苗20本から約15kgが収穫できました。
多いのかどうか、よく判りませんが、放任栽培なので、欲張りません(笑)。


気になった点としては、形の揃いがあまり良くない印象です。
肥大や細いものも多く、出荷対象になる良い形状のものは2~3割ほどの印象。
商品作物としては、困ったポイントです。



【 じっさいに食べてみた 】


赤紫の外皮。デコボコが比較的少ない、つるっとした外観です。
形は個体差が大きく、ばらつきが大きいです。
保存性は良いとされていますが、皮はごく薄い印象です。


焼き芋に向いているとのことで、焼き芋一択。
掘って翌日に食べるということで、糖化がすすんでいないかもと思いましたが、食べなくてはわかりません。
アルミホイルに包んで、トースターで焼くこと30分。


明確なしっとり系です。
ねっとりした、粘性のある果肉。
水分も多い印象で、甘味はおとなしいです。
全体にクリーミーさがあって、面白いと思いました。
臭いなど、変なクセのようなものが感じられないところも個性です。


農研機構によれば、「ベニアズマ並の甘味」とあります。
試食会をおこなった事例でも、比較的良い印象で受け止められています。


やはり、しばらく熟成させたほうが本来の味わいなのでしょう。
1か月後くらいに、再度焼き芋にしてみようと思います。

ブログでサツマイモ全般についてまとめ記事を書いています。
広範囲の知識を得られます。参考にしてください。

「サツマイモ」について

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