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青大丸なす茄子ナス202408TX

カテゴリ:やさい

下膨れ型の青なす、ということでアップしています。
埼玉青大丸なす も 参照ください。

ファイル名:202408tx_003.jpg

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埼玉青大丸茄子  埼玉青なす


読みは、「さいたま あお おお まる なす」です。

埼玉県北西部の、ときがわ町が銘産地。


ときがわ町からほど近い、東部の北本市(きたもとし)にも、似たナスがあって、「中山道なす」と呼んでいます。

ほぼ同じものかと考えます。


果皮色が黄緑色の、でっぷりと下膨れした形の大型ナス。



ナスはインド原産の野菜です。

めぐりめぐって、東南アジア系のナスが、明治時代に埼玉県で定着した、とされています。



熟しても皮が青い在来ナスは、各地に点在し、姿や形も様々です。
青みがかかっていても、白っぽいものは、「白ナス」と呼ぶことがあります。
もちろん、真っ白なものもあります。


紫色にならない理由は、アントシアニン系の色素を持っていないため。

元々は、ナスは白っぽいものと理解されていたのかもしれません。
ナスは英語で「eggplant」です。
つまり、白くて卵型だったのです。


紫外線から実を守るため、アントシアニンを得て、紫色になったとされます。


白系のナスは、実を守るために、皮が厚いです。

アクの有無については、紫色のナスと変わりません。



【 このナスの利用方法 】


堅めの果肉で、奈良漬に使われていたそうです。浅漬け向きではないようです。

加熱すると、堅いと思っていた果肉が、嘘のように柔らかく変化します。


加熱して、とろけるような味わいを楽しむほうが向いています。

田楽、煮物、ステーキなどのほか、フレンチでも使われているようです。



【 世界初のF1野菜はナスだった 】

世界初のF1野菜は日本のナスです。
「埼交茄子」は、「真黒茄子」と「埼玉青大丸茄子」のかけ合わせ。


埼玉県農事試験場の柿崎洋一氏によるものです。

参考
公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会
「世界ではじめて野菜のハイブリッド品種をつくった柿崎洋一」
https://www.jataff.or.jp/senjin4/23.html


現在は、ナスだけでなく、F1品種が主流になった野菜が多いです。

固定種の魅力も、再発見したいものです。



【 栽培してみた 】


ナスはインドから渡って、アジアでも変異し、日本国内でも多様な地方品種が今も残っています。

埼玉に定着した理由は不明ですが、土地柄に合っていたのでしょう。


種はトキタ種苗のもの。


気温がじゅうぶん上がってからでないと発芽しません。
ミニハウス内で育苗しました。


白い花を咲かせます。



実がつく様子




大きくなると、ヘタ部分に 小さくて鋭いトゲができます。


収穫時には注意して下さい。


大型になりやすくて、下膨れの丸い形のナスです。

形は多少いびつで、縦筋が入ってデコボコ感のある個体も出るようです。


大きくなると、300-450g位になるようですが、450gにまでは大きくなりませんでした。

育成環境に左右されるのでしょう。


アリが好むのか、よじ登る様子が見られます。

アディオン乳剤散布と化成肥料の追肥を行いました。
暑い時期でも、水やりは2日に1回は行いました。



【 食べ方 】


果肉が堅めで、浅漬けには向きません。

当初は、奈良漬用に導入されたと言われます。


果肉は、さわるとかなり堅い印象。

ところが、加熱すると、とろける肉質に変わります。


バター醤油で焼いたり、ステーキにしたり、揚げても美味しく頂けます。

焼きナスも申し分ないです。

チーズを載せたり、パスタにしても良さそうです。

皮が厚いので、食べ残すか、皮むきして提供しましょう。

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やさいナス茄子埼玉青大丸なす中山道なす白なす

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