素材ダウンロード
茎レタス ステムレタス TX
カテゴリ:やさい
生野菜としての流通は、ほぼ皆無と思われます。
直売向き商品ですが、馴染みが無いので、実際に料理して試しました。
ファイル名:20241204tx.jpg
茎レタス 茎チシャ菜 ステムレタス チシャトウ ほか沢山の呼び名
いわゆるレタスの仲間。
レタスの和名が「チシャ」。
漢字で書くと「萵苣」です。
断面から白い液体が出るので、「乳草」が訛って、「チシャ」と呼ぶようになったとか。
科:キク科 Asteraceae
属:アキノノゲシ属 Lactuca
種:チシャ L. sativa
で、アブラナ科ではありません。
特有の苦みが、この分類の野菜に共通した個性です。
程度の差はありますが、サニーレタスや、エンダイブ、チコリなども苦味が持ち味ですね。
茎レタスは、中国原産で、紀元前から栽培されていたようです。
茎を食用とするものは、中近東からアジアにかけて広まったようで、日本では細切りにして乾燥した輸入の「山くらげ」が、メジャーな存在です。
生で販売されるのは珍しいと思います。
それだけ、馴染みがない、という事になります。
【 レタスの分類 】
レタスは分類すると、おおまかに4つの形態に分かれます。
・球になるもの(いわゆる玉ヂシャ、結球レタス)
・結球しないリーフ状のもの(サニーレタス、サンチュなど)
・立ち性の半結球(ロメインレタス等)
・茎を食用とするレタス(茎レタス、ステムレタス)
日本でお馴染みのものが、球状になる、結球「レタス」です。
非結球のものでは、サニーレタスや、サンチュ、ロメインレタスも入手しやすいです。
さて、茎レタス。
どんな味がするのか・・・。
【 じっさいに食べてみた 】
葉っぱのついたものなので、折角なので、茎と葉両方いただきます。
葉のほうは、生で食べる人がいるようです。
実際に食べてみると、最初はさほどでも無いのですが、噛んでいるうちに、かなりの苦味がありました。
これはちょっと無理かなと思いました。
塩ゆでしてみます。
1分ほど茹でて、絞って粗く切ったものを、ラーメンの具にしてみました。
くたっとしていますが、筋感のある、しっかりした歯ごたえ。
「かつお菜」に似ていると思いました。
なかなか、面白い。
少し残った苦味は、やはりレタス系のものだな、と感じました。
茎の方は、きんぴらにする人が多いようです。
食感の良さが印象に残るようです。
ここでは、ベーコンと中華炒めにすることにします。
レタスの芯の部分を切ると白い粘液がにじみ出てきますが、この茎レタスも同じです。
茎を切ると こんな感じ。
まずは、皮むき。
かなり厚く剥く必要があります。
ピーラーで剥くのは、やりにくかったので、包丁で剥いていきます。
結局半分ちかくの容積にまで減ってしまいます。
皮むきすると、濃い目のエメラルド色。
グリーンキウイに断面色は似ています。
筋がない状態まで、皮を落としてください。
千切りにして、水に5分ほどさらしておきます。
炒める時間は強火で1分ほど。
コリコリ、サクサクした食感で、味自体は、ほぼ有りません。
筋感はないので、噛み切れて、歯ごたえも良いです。
●●に似ている、という表現は、難しく、何かに例えることができません。
クラゲのような、堅めに茹でたアスパラのような・・・。
山クラゲそのものの食感です。
この素材は、エビや人参千切りとも相性良さそう。
面倒でも、2~3mm程度の細めに刻んだほうが、より食感が楽しめるかもしれません。
切り方で食感が変化するかもしれません。
大柄に切って、天ぷらも、面白そうです。
お昼ご飯。ご馳走様でした。