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ベニオトメ 紅乙女 さつまいも TX|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

ベニオトメ 紅乙女 さつまいも TX

カテゴリ:やさい

登録から年数を経た品種で、見た目が美しいのですが、なぜか栽培が広まらないのです。
スッキリとした甘味を楽しめました。

ファイル名:20250103tx.jpg

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ベニオトメ  紅乙女  紅おとめ


誕生から30年以上経過した品種。

品種登録名はカタカナ「ベニオトメ」です。

紅色の皮色と、やや細長い紡錘形になりやすい所が、女性的であることから、この名がつけられたたようです。

外観はとても良い品種。


「べに」の名がつくサツマイモには、「ベニアズマ」「べにまさり」や「べにはるか」等があります。

「ベニオトメ」は、やや古い品種なのですが、店頭では滅多に見かけない、マイナーな存在です。


主な産地は、長崎と鹿児島。

県の奨励品種となっていた事が背景にあります。


「ベニオトメ」は、干し芋品種「ハマコマチ」の花粉親となっているほか、紫いも「パープルスイートロード」に、混合花粉として使用されています。



【 品種登録情報 】


この品種は農水省に品種登録されています。抜粋し転載。


農林水産植物の種類 Ipomoea batatas (L.) Lam. (和名:カンショ種)

登録品種の名称 ベニオトメ (よみ:ベニオトメ )
登録年月日 1991/04/05
育成者権の存続期間 15年
育成者権の消滅日 2006/04/06 ※期間満了
品種登録者の名称及び住所 独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 ( 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
この品種は、「九州88号」に母本養成試験から得られた系統「九系7674-2」を交配して育成された固定品種であり、いもの皮色が赤、形状は長紡錘形、多収性で、ネコブセンチュウ抵抗性が強く、貯蔵性にも優れ、九州の食用かんしょ栽培地帯に適する青果向きの品種である。・・・いもの形状は長紡錘形、大小は中、皮色は赤、肉色は黄白、条状溝及び皮脈は無、外観はやや上、圃場萌芽は無である。・・・「高系14号」と比較して、草高が高いこと、分枝数、葉脈色及び密腺色が多いこと、萌芽揃が整であること、ネコブセンチュウ抵抗性が強いこと等で、「コガネセンガン」と比較して、葉形が三角形であること、いもの皮色が赤であること、ネコブセンチュウ抵抗性が強いこと等で区別性が認められる。


育成メンバーのひとり、吉田智彦氏が、この品種について述懐している記事がありましたので紹介。
吉田総合案内 カンショの品種ベニオトメの解説(?)
http://tmhkyoshida.my.coocan.jp/yosida/honbun/beni.htm


良食味 多収 耐病虫性 を目標として育成したとあります。

食味が良く外観が優れていたことから、育種した中でも、最も記憶に残る品種だそうです。
「口が曲がるくらい」お芋を食べたそうで、そのお陰で、優れた美味しいお芋が選抜されるのだなと思いました。


紅乙女酒造(福岡県久留米市)という酒造会社があります。

美味しい「ごま焼酎」で知られています。
ベニオトメを使った芋焼酎も製造しています。
ご興味ある方は、どうぞ。


ちなみに2013年、紅乙女酒造は、辛子明太子で知られる、㈱ふくやの完全子会社になっています。

ちなみに、㈱ふくやは、とても興味深い会社で、経営方針や社会貢献活動など、一度お調べになってはと思います。ホームページも、魅力的。
紅乙女酒造さんも、良い出会いがあって生き残れました。


完全に脱線しましたね。



【 たべてみた感想 】


焼き芋にしてみます。

断面は黄色。時間を経ると、褐変しますので注意。


焼き時間1時間と少し。

蜜があふれて、甘そうな予感。
焼きあがった香りも良いです。

果肉は、思いのほか柔らかい状態でした。
皮を手で剥くと、果肉の蜜がテロテロと光を反射しています。

甘味は、想像していたよりも、上品な甘さ。

しっかり甘いのですが、しつこくありません。
透明感があるというのでしょうか。
飽きのこない感じで、好印象です。

もう少しホクホクした感じかと想像していましたが、あくまでシットリしています。


この手のサツマイモにありがちなスジ感は、あるのですが、ほとんど気にならなかったです。

両端によくある繊維質は、とくに感じられません。


2本目。大柄な個体も、焼いてみます。


やはり、全体に柔らかい印象です。

手で持つと、「ぽたぽた」とした感じがします。
頭から尻尾まで、全体が均一に柔らかい。


しっとり感のある果肉。蜜たっぷり。

ベニアズマとはまったく違う感じ。


やわらか、しっとり、甘さは雑味のない、スッキリしたものです。

言語化は難しいものです。


食べやすさと、クセのない、飽きない味わいが印象に残りました。


一般的には、粘質と粉質との中間で、栗のようなホクホク食感と評されます。

ひょっとすると、掘りたての食味はそうなのかもしれません。
熟成状態のものだったので、甘くてしっとり系に変化したのでしょうか。
ちなみに、12月末に頂きました。
貯蔵性は良いそうで、年越しは容易なようです。


けっこう気に入りました。

2025年 栽培してみます。

関連ワード

やさいサツマイモ甘藷ベニオトメ紅乙女べにおとめ

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