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ペコロス プチオニオン 小タマネギ ベビーオニオン ペコラス
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英語では「真珠たまねぎ」とか、「ボタン玉ねぎ」など、面白い表現です。
肝心の「ペコロス」ですが、日本独特の呼び名のようです。ヨーロッパから日本に伝来した大正時代から昭和初期、「ペコラス」と呼ばれていたのが訛ったとされます。
科:ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
亜科:ネギ亜科 Allioideae
属:ネギ属 Allium
種:タマネギ A. cepa
【玉ねぎの歴史について】
玉ねぎの原産地は、中央アジアのようですが野生種が見つかっていません。とても古くからある栽培植物のひとつとされ、紀元前のメソポタミアにさかのぼります。
日本へは南蛮船で江戸時代持ち込まれたものの、観賞用だったようです。普及するには、食生活が変化することが必要です。
明治になって、玉ねぎ品種「イエロー・グローブ・ダンバース」が北海道に、「イエロー・ダンバース」が大阪に導入され、F1時代になるまで、日本のタマネギのほとんどが、この二品種から生まれた子孫。
北海道では、明治9年、札幌農学校にクラーク博士が教頭として赴任、教え子のウィリアム・ブルックスが「イエロー・グローブ・ダンバース」の種を導入し栽培法を指導しました。この種を札幌の農民が代々自家採種して、貯蔵性の良い「札幌黄」に育てます。
関西では、大阪岸和田の坂口平三郎が種を取り寄せ、採種方法を確立。大阪府泉南郡田尻の今井佐治平と子息が、「イエロー・ダンバース」を早生・中生・晩生の三系統に選抜、秋まきで春~初夏どりタマネギの「泉州黄」群を誕生させたそうです。
現在は、「札幌黄」、「泉州黄」いずれも健康な遺伝子のタマネギは入手できず、F1中心に。
【どうして小さいのか】
品種に依存しているわけではなく、栽培法の違いです。
密植することで、小さな玉ねぎにする栽培方法です。早生・極早生品種が向いているようです。ペコロス用と称する専用種も出ています。
株間3~5cm程度の密植状態で植えます。「おしくらまんじゅう」状態で、これ以上大きくなれないので、小さいわけです。
肥大しないよう、肥料を減らすなど、通常のたまねぎとは栽培方法に違いがあります。
4月〜6月ごろ出回ります。
【皮むき】
上下を落として、水につけること5分。
皮がやわらかくなったら、ナイフで皮を引っかけるようにして剥きます。