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テーブルビートtable beet beetroot red beet
カテゴリ:やさい
ファイル名:20210720table-beet-beetroot-red-beet.jpg
ビーツ ビート 火焔菜 ビートルート ガーデンビート テーブルビート
英語: beet/table beet / beets/blood trinp
ここでは「ビーツ」と呼んで説明します。
目:ナデシコ目 Caryophyllales
科:ヒユ科 Amaranthaceae
亜科:Betoideae
属:フダンソウ属 Beta
種:ビート B. vulgaris
葉物野菜のフダン草、砂糖の原料となるテンサイの仲間で、ほうれん草とも近縁。地中海沿岸が原産の植物。紀元前から食べられ、現在でも欧米ではごく普段使いの野菜です。
日本には、江戸時代に入っていたとされる記録があります。ところが、日本ではなじみが浅く、外国人居留地周辺のほか、一部のレストラン需要にとどまっています。直売所では初夏と、晩秋にかけ見かけることができます。
和名では火焔菜(カエンサイ)。燃えるような赤色を表現しています。
仲間の多いビートは、シュガービート(てんさい)と区別するために、「ビート」のほか、複数形「ビーツ」で呼ばれ、現在も混在しています。ビートルート、ガーデンビート、テーブルビートとも。直売所などでは、「ビーツ」名ででていることが多いでしょう。語源は、ケルト語で赤を意味するbetteに由来するそうです。仏語では「betterave」だそうです。ベッタラーブと聞こえます。
フダンソウ(スイスチャード)は「leaf beet」で、ビーツと近い存在だとわかります。
断面が、白赤で模様のあるものや、黄色など、さまざまなものがあるようです。
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ビーツは「飲む血液」と呼ばれるほど、ミネラルが豊富な野菜です。リン、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄、カルシウムを多く含んでいます。色素は「ベタシアニン」「ベタライン色素」で、アントシアニンではないです。抗酸化作用を持つとされます。その他、むくみ、高血圧、がん予防、免疫力向上など、WEBでは好き放題な事を書いていますが、考えて判断ください。
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国内での生産は、てんさい糖(ビート)の生産データはありますが、野菜は見つかりませんでした。長野・北海道・茨城・愛知・静岡のほか、地域の直売所。冷涼な気候を好みます。
やはり、ここでも、外国人居留地との地理関係があるように思われます。需要があれば作る。そういう事なのかもしれません。
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葉っぱは、食べたことがないですが、若ければ生食できるようです。根の部分は、あまり欲張らずに、程々の大きさのものを選んだほうが味が良さそうです。
生は土臭さがあって、サラダにする人もいますが、特におすすめはしません。ジュース・スムージーやピクルスにすることもあるようです。酢漬けまでは想像できますが、ドリンクはどんな感じなんでしょうか。
ゆでる時は、皮つきのまま茹でないと、色が抜けてしまいます。
茹でると、クセが少なくなり、臭みは減ります。鍋、スープホットサラダ、グリル、スープなど。ボルシチは定番。カブとじゃがいものあいのこのような、食感。甘味も増します。カラフルなので、是非いろんなシーンで活かしたいです。
国内では需要がないので、見かけませんが、ビーツは缶詰需要も大きいそうです。国際的には生産の半分以上は缶詰になるようです。流石柔軟で、スムージーや焼き菓子、スプレッド、クスクスなど、スープもの以外のいろんな使い方がされていますね。真っ赤な色は、天然着色料としての需要も大きいようです。
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現在入手可能な品種の一部について
廃番は確認ください202201
タキイ種苗 「デトロイト・ダークレッド」
これは品種名です
ニチノウ 日光種苗 からも出ています。苗も小売りされているようです。
㈱グリーンフィールドプロジェクト
「チオギア」「デトロイト」「エジプト」「シリンダー」といった種が入手可能なようです。
トキタのイタリア野菜シリーズ
バルバビエトーラ
「ゴルゴ(うずまき模様)」「ソーレ(くすんだ赤)」「ルナ(赤皮で黄色果肉)」といったものがリリースされています。
さて、日本でブレークするとしたら、どんな食べ方なんでしょうか。楽しみです。
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