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なつっこ 夏っ娘
科:バラ科 Rosaceae
亜科:モモ亜科 Amygdaloideae
属:モモ属 Amygdalus
種:モモ A. persica
登録は「なつっこ」ですので、当て字で漢字まじりで表現されているケースがあります。
品種登録者は、長野県。
育成権は切れていませんので、「長野生まれオリジナルブランドの桃」ということになります。主に北信での栽培のようです。
中生種で、育成地ではお盆ごろから出回るので、夏の需要に合ったネーミングにしたのでしょうね。
本来、大型になりやすいので、たっぷりとした、大型のものを選んでください。
【 農水品種登録DB 】
抜粋し転載
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Prunus persica (L.) Batsch (和名:モモ種)
登録品種の名称 なつっこ (よみ:ナツッコ )
登録年月日 2000/12/22
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所 長野県 (380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692の2)
この品種は,「川中島白桃」に「あかつき」を交配して育成されたものであり,果実の外観が扁円,大きさがかなり大,果皮の地色及び果肉が乳白色, 育成地(長野県須坂市)では8月中下旬に成熟する中生種である。・・・果実の外観は扁円,果頂部の形は凹, 凹は深,赤道部及び果頂部の縫合線は中, 大きさはかなり大, 果皮の地色は乳白, 着色はかなり多, 濃さは濃, 形はぼかし, 切った直後の果肉の色は乳白,果肉内の着色は少, 核周囲の着色は微, 果肉の粗密は密,果肉繊維の多少は中, 果皮の剥皮性は難, 肉質は溶質, 果汁の多少は中, 甘味は多, 酸味は微,渋味及び苦味は無である。・・・生理落果の多少はかなり少, 核割れの多少は微,裂果は無,果実の日持ちはやや不良である。「川中島白桃」と比較して,葉が小さいこと,花粉が有ること,果頂部の凹が深いこと等で,「都白鳳」と比較して,がくの色が紅紫であること,果肉内の着色が有ること等で,「まなみ」と比較して, 蜜腺の形が球腎であること,核面が粗いこと等で区別性が認められる。
育成権は切れていないのですが、長野だけでなく、山梨、新潟、和歌山でも作られているようです。
大産地は山梨。
元はといえば、長野県オリジナル桃品種ですが、苗木等の解禁はすでに行われているのでしょう。
ちなみに、写真のものも、和歌山県産です。
【 なつっこの印象 】
他と比べてもけっこう大きく、思わず手に取ってしまいます。見た目のお姿も良いです。
色づきもよく、視覚的なインパクトはじゅうぶん。
思ったよりも、しっかりした堅めの果肉です。日持ちも良さそうです。
近年のモモは、しっかりした果肉で、輸送にも強く、成熟しても柔らかくなりすぎないものが増えていますね。
実が堅いと感じるときは、2~3日常温で放置してみてください。堅いモモも、なかなか面白いです。
複数お求めでしたら、時期をずらして食べてみてください。
甘さは、普通程度に甘く感じました。
香りは乏しい印象ですが、酸味はほとんど感じられないので、誰にでも受け入れられるような要素を持っています。
渋味果も起きにくいようです。