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【 品種登録情報 】
農水省品種登録DBより引用一部転載
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Citrus unshiu Marcow. (和名:ウンシュウミカン種)
登録品種の名称 小原紅早生 (よみ:オバラベニワセ )
登録年月日 1993/10/13
育成者権の存続期間 18年
育成者権の消滅日 2011/10/14 ※期間満了
品種登録者の名称及び住所 香川県農業協同組合 ( 香川県高松市寿町一丁目三番六号)
登録品種の育成をした者の氏名 小原幸晴
この品種は、「宮川早生」の枝変わりであり、果実が円、中果、果皮色が紅色で、育成地(香川県坂出市)において11月上旬に成熟する早生の温州みかんである。・・・果皮の色は紅、油胞の大きさは中、果面の平滑度は滑、油胞の密度は密、凹凸は平、果皮の厚さは薄、剥皮の難易は易である。じょうのう膜の硬さは軟、砂じょうの色は濃橙、果汁の多少は多、甘味は多、酸味は中、香気は少である。成熟期は早、育成地においては11月上旬である。隔年結果性は低、浮皮果の発生及び裂果多少はでにくい、貯蔵性は中である。「宮川早生」と比較して、果皮色が紅であること、果梗部放射条溝果の多少が多いこと等で、「山下紅早生」及び「楠本早生」と比較して、果皮色が紅であること、果面の平滑度が滑であること、油胞の密度が密であること等で区別が認められる。
育成者の名前をとって、香川県農業協同組合が品種登録をしています。
坂出市のみかん農家、小原幸晴氏の園地で栽培していた、「宮川早生」に、果皮の赤いものを発見。香川県農業試験場府中果樹研究所などで調査をし、JA香川県が登録しています。
温州ミカンの枝変わりとされています。
ちなみに、「宮川早生」は福岡県 宮川謙吉氏の宅内で見つかった在来温州の枝変わりとされます。1915年のこと。
宮川早生の枝変わりには、ほかにも、「ゆら早生」「山下紅早生」などがあります。
紅早生とつくもので、「名護紅早生」という品種が沖縄県にありますが、タンカンの実生から育成されたもので、別系統です。
なお、育成権が切れています。
露半などで、苗木を入手可能になっています。
【 特徴と印象 】
外観は、ミカンなのですが、赤味が強く出ています。
皮むきはしやすく、簡単にむくことができます。
じょうのう膜ごと食べられて、膜の厚さも、うすく感じます。
濃厚で、正直ミカンより、はっきり旨い!
種もなく食べやすいうえに、ジューシーさもあって、ミカンのLサイズくらいの個体でしたが、十分な満足感がありました。
香りは、タンゴールのような感じではなく、おとなしい印象です。
油胞の密度が密なものの方が、おいしいと言われます。
出回り期間は案外長く、ハウス、露地、年をこして樹上完熟が出回りますので、6か月程度入手可能です。
【 商標関連 】
香川県農業協同組合が申請。
同日に2つのブランド登録をしています。
「さぬき紅」は、糖度12.5度以上で、最上級とされます。
「金時紅」は糖度11.5度以上のもので、ブランド化をはかっています。
商標(検索用):金時紅
称呼(参考情報):キントキベニ,キントキコー,キントキクレナイ
先願権発生日 :平成18(2006)年 4月 18日
権利者 氏名又は名称:香川県農業協同組合
商標(検索用):さぬき紅
称呼(参考情報):サヌキベニ,サヌキコー,サヌキクレナイ,ベニ,コー,クレナイ
先願権発生日:平成18(2006)年 4月 18日
権利者 氏名又は名称:香川県農業協同組合
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