素材ダウンロード
蜜夢 みつゆめ 赤リンゴ TX
カテゴリ:くだもの
よく熟した、おいしさ保証のリンゴと捉えています。
ファイル名:mituyume-apple20230220tx.jpg
蜜夢 みつゆめ
青森県平川市のリンゴ卸商・物流会社を運営する、森山氏がプロデュースするリンゴ商標。
「サンふじ」のうち、センサー選別して、蜜入りを確認できたものをブランド化したもの。
【 蜜入りりんご について 】
「蜜入りリンゴ」って、人気ですね。
葉っぱが作り出した「糖」が、酵素の力で「ソルビトール」に変化して、果実内には、「ショ糖」として貯蔵されます。
成熟が進むと、ショ糖に変換されず、リンゴの細胞内にソルビトールとしてたまっていきます。これが、「蜜入り」の正体です。
蜜がたくさん入っているということ=よく熟しているということが言えます。
蜜自体に甘さは感じられません。視覚的なイメージ効果はあります。
蜜は、保存しているうちに、果肉に吸収されて、見えなくなります。
蜜の褐変や、果肉の傷みの原因になり、長期保存には向きません。
なお蜜入りになりやすい品種と、なりにくい品種があります。
注射器で蜜を入れている? という驚くような俗説もあるようです。
尚、英語では「water core」と呼びます。
海外では、蜜入りリンゴは不良品扱いで嫌われています。
捉え方が違っていて、面白いです。
和梨にも、似たような症状があります。
「みつ症」と呼ばれるもの。品種差があって、「豊水」などで時々みられる症状。
こんな風です。
りんごと違い、果皮近くにびっしりと入ります。
リンゴ同様、透明な部分は甘くありません。
有害ではないですが、生食ではなく、ジャム等にするのが適当です。
発生メカニズムの決定的原因はまだ判っていません。早く摘み取ることで発生を抑えることができますので、予測技術が高まることを期待したいです。
その他参考資料として
愛媛大学 和田博史教授ほか
細胞分析から、膨圧変化に伴う蜜⼊りリンゴの新たな代謝メカニズムが明らかに︕
https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/08/apple.release-1.pdf
中心部ほど膨圧が低下することから、密部分の細胞に空気層が無くなって外観上透明化するという内容。
へぇー!そうなんだー という内容です。
リンゴに縁の薄い、愛媛大学というところも面白いですね。
【 「蜜夢」 商標登録情報 】
登録番号:第5350003号
先願権発生日:平成22(2010)年 2月 1日
商標(検索用):みつゆめ/蜜夢
称呼(参考情報):ミツユメ,ユメ
権利者氏名又は名称:森山 博幸
住所又は居所:青森県平川市
商品及び役務の区分 りんご となっています。
森山氏は、他に商標で「みつひで 蜜秀」を取得しています。
【 じっさいに食べてみた 】
美しい果点のある、外皮。
外観では、普通のふじです。
皮の厚みはそれほどないように思います。
歯切れのよい厚みで好感。
香りもありますが、適度で、心地よいもの。
酸味は少ない印象です。
酸味の少なさが、逆にパンチのない印象になるかもしれません。
果肉のしまりが良く、スカスカな印象はありません。
甘味も適度で、甘すぎず、かといって酸味が少なめの印象ですが、とてもリンゴらしい美味しさが感じられました。
とくに、歯ごたえの良さは、申し分ない印象です。
パキッツと割れて、サクサクと心地よい食感。
多汁というほどでもないですが、全てが適度で、バランスの良いリンゴ。
食べ進むうち、なるほど、このリンゴは十分熟した美味しさに満ちていると気付きました。
「おいしさ保証 サンふじ」と言って良いでしょう。