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紅いわて 岩手7号
品種名は「岩手7号」。
店頭では「紅いわて」として売られます。
岩手県オリジナルのりんご品種。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 岩手7号 (よみ:イワテ7ゴウ )
登録年月日 2009/09/10
育成者権の存続期間 30年
品種登録者の名称及び住所 岩手県 (020-8570 岩手県盛岡市内丸10番1号)
・・・果実の大きさは中、果皮の地色は黄緑、果皮を被う色は紫紅、果皮を被う色の量は極多、果皮を被う色の型は中、さびの位置は全面、さびの量は極少、さび状果点は有、果点の大きさは中、果点の密度はかなり高、スカーフスキンは少、果皮のろう質は中、果皮の粗滑の程度は滑・・・普通貯蔵は長、冷蔵貯蔵は長、心かびの発生は極少である。(カラーチャートはRHSを使用) 出願品種「岩手7号」は、対照品種「つがる」と比較して、果皮を被う色の量が極多であること、果点の密度がかなり高であること等で区別性が認められる。 対照品種「ジョナゴールド」と比較して、果点の密度がかなり高であること、成熟期がやや早であること等で区別性が認められる。
育成経過については、こちらが詳しいです。
岩手農研セ研報. 11: 34-42. 2011
https://www.pref.iwate.jp/agri/_res/projects/project_agri/_page_/002/004/385/houbun_11-03.pdf
品種の多様化がすすんでいること、品種更新をすすめた「ふじ」ですが、気候の違いからか「ふじ」の果実肥大が劣ること、耐病性・結実安定性・市場性などを鑑みて、県オリジナル品種に取り組んだとあります。
1990年に「つがる」×「プリシラ」を交配した品種とあります。
同じ交配には、岩手オリジナル黄りんごである、「黄香(おうか)」もあります。
【 岩手県オリジナルりんご品種 】
岩手県農業研究センター(旧 岩手県園芸試験場)では、1981年からリンゴの新品種育種に取り組み始めました。
農水省品種登録にあるものは、以下(202301時点)(内は出願年で登録年ではありません)
きおう(1991) 黄香/おうか(2003) 岩手7号(2008) 大夢/おおゆめ(2011) 雪いわて(2016)
尚、「紅いわて」は、岩手県が商標登録しています。
【 じっさいに食べてみた 】
300gくらいの、手ごろなサイズのリンゴ。
果点が美しいです。
皮は薄くて繊細な感じ。剥きながら、果肉は柔らかいほうなのかなと感じました。
香りはあまり強くありません。
実際に食べてみると、歯ごたえがあって、サクサクとリンゴらしい楽しみに満ちています。
サクサクとした中に、品のある甘味。
酸味はごく少ないです。
時間が経過しても、褐変は少ないほうです。
秋田県オリジナルりんご品種「紅あかり」に似ています。
果点が美しくて、酸味の少ない、小ぶりな品種。
全体に、上品な感じのあるリンゴだなと思いました。