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ワッサー
桃とネクタリンの自然交雑から偶発的に生まれた品種。
「ワッサー」という名前は、品種登録者の、中村渡(わたる)氏の愛称・あだ名の「わっさん」から取られています。珍しい例ですが、微笑ましい逸話。
桃ではない、ネクタリンとは違う・・・
では何が違うのか。
先ずは食べなきゃ話になりませんよね。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Prunus persica (L.) Batsch (和名:モモ種)
登録品種の名称 ワッサー (よみ:ワッサー )
登録年月日 1990/11/20
育成者権の存続期間 18年
育成者権の消滅日 2002/11/21
品種登録者の名称及び住所 中村渡 (382-0051 長野県須坂市大字八重森289番地)
登録品種の育成をした者の氏名 中村渡
この品種は、「山根白桃」と「水野ネクタリン」の混植園における偶発実生であり、果実が350g程度、果皮の着色が良好で果肉が硬く、育成地(長野県須坂市)において8月中下旬に成熟する黄肉種である。・・・果実の外観は円、果頂部の形は凹、果頂部の凹は中、硬あの深さ及び広さは中、赤道部の縫合線は浅、果頂部の縫合線は中である。果実の大きさは極大、果皮の地色は黄、着色はかなり多、着色の濃さは濃、形はぼかしである。切った直後の果肉の色は黄、果肉内及び核周囲の着色は中である。果肉の粗密は密、果肉繊維の多少は少、果皮の剥離性は難、肉質は不溶質(ゴム質)である。果汁の多少はやや多、甘味は中、酸味は少である。・・・「山根白桃」と比較して、切った直後の果肉の色が黄であること、果肉内及び角周囲の着色が多いこと、果皮の着色が多いこと等で、「水野ネクタリン」と比較して、果面の毛じがあること、酸味が少ないこと、核と果肉の粘離が粘核であること、「錦」と比較して、葉身の形が極長であること、果実の外観が円であること、果実の大きさが大きいいこと等で区別性が認められる。
白桃の「山根」と、ネクタリン「水野」が植えてある中村渡氏の園地で偶然見つかったもの。
果実の種をまいて、選抜したそうです。
大きさ、外観はネクタリンに似ています。
通常ネクタリンは、うぶ毛(もうじ)が生えていませんが、「ワッサー」には、うぶ毛がありますので区別できます。
【 食べ方 】
頂上かた十字に切り込みを入れて、
さらに十字の間に切り込みを入れます。
つまり、頂上から見ると8等分したことになります。
【 食べてみた 】
切り方も知らずに、いきなり半分に割ろうとして見事失敗。
果肉と種が、しっかりくっついています。
桃のような切り方は通用しませんでした。
他のサイトでも紹介されているとおり、8等分して、種から実をもぎ取ります。
案外赤みのつよい果肉で、黄色とマダラになっています。
果汁感はありますが、それほど多くない印象。
甘さはほんのりとした感じ。
香りはそれほど強くありませんが、桃に似た香り。
酸味はごく少ないです。
果肉は堅めです。
桃のように、時間を経過しても、それほど柔らかくはならないようです。
日持ちの良さは、嬉しいポイント。
入手時点のものは、少し柔らかい、という部類に入ると思います。
とても弾力のある果肉。
歯ごたえのある、もっちりした感じの食感で、桃でもネクタリンでもない、独特のものです。
何かに似ているのですが、思いつきません。
品種登録情報には、「ゴム質」とあって、なるほど、そんな感じかもしれません。
皮は、そのまま食べて平気です。
うぶ毛が気になる・・・という人は、皮むきして食べてください。
まだまだ暑さの残る時期に出回ります。
よ~く冷やして頂くのが良いと思います。
不思議な弾力食感が楽しい果物でした。