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グラニー スミス grany smith20250109TX
カテゴリ:くだもの
加熱で別物に変身する、楽しいリンゴです。
国内は少なく、世界的にはメジャー。
ファイル名:20250109tx.jpg
グラニー スミス
Granny Smith
オーストラリア原産のリンゴ。
世界中で栽培されますが、国内産は希少な存在です。
「スミスおばあちゃん」という意味の名前。
マリア アン スミス(Maria Ann Smith)というおばあちゃんが、自宅に不明な苗を育てたところ、調理にとても向いているリンゴになったので、売り出したのが始まりとされます。
1800年代中頃の話で、由来や交雑の元となった品種など、不明な点が多くあります。
彼女の死後、苗木が広まって、世界各地でつくられるようになりました。
スミスおばあちゃんが住んでいた場所は、現在「グラニー・スミス記念公園」となっています。
海外では、現在もクッキング用として、メジャーな品種だそうです。
ビートルズらが立ち上げた、アップル・コープス(コアとも)(Apple Corps Ltd.)の事業「アップル・レコード」のトレードマークが、「グラニースミス」だと言われています。
ちなみに、アップル社のロゴはMcIntosh(日本名 旭)。製品名もそのまま「マッキントッシュ(Macintosh」」として売られていたので、ご存じの方も多いでしょう。
齧られた跡がデザインされている理由は、「他の丸い果物と誤解されないため」だそうです。リンゴならではの発想です。
小さな蘊蓄でした。
【 育種親として 】
希少種になりますが、「はつ恋ぐりん」の種子親にあたります。
グラニースミス×レイ8(東光×紅玉)
外観も似ていますね。
【 食べてみた感想 】
1個250㌘ほどの、やや小ぶりな外観。
袋を開けると、青リンゴらしさを感じられる香り。
全体にパリッとして張りがあります。
貯蔵性も良いリンゴです。
皮はベタベタして、ロウは多めです。
切ると、果肉断面はほぼ白い。
一部を生食してみます。
良い香りとともに、酸味がしっかり立っています。
甘さは乏しく、あまり感じません。
酸っぱくて、サクサクした、堅めの食感のリンゴです。
加熱加工に向いている品種です。
残りはジャムにしてみます。
皮むきして、せっせと細かく刻みます。
加熱すれば少々崩れてくるのですが、食感に影響しますので、細かくしておいた方が良いと思います。
重量で40%ほどのグラニュー糖と、水を少々加えます。
加熱の最初と最後は、こまめに混ぜないと、焦げ付くので注意しましょう。
15分ほどで、水分がけっこう出てきます。
さらに煮詰めていくと、だんだん飴色に変化してきます。
最後にレモンを加えて仕上げます。
レモンはお好みで良いかと思います。
とても香りが良く変化しています。
酸味はどこかに感じられますが、濃厚で美味しいジャムになりました。
アップルパイのトロトロ部分を思い浮かべると、イメージできるでしょうか。
このリンゴは、生食も面白い体験ですが、菓子づくりなど加熱調理で本領を発揮する印象です。
冷凍パイ生地が大抵のお店で売っていますので、アップルパイも短時間で作れます。
焼き菓子の歴史が長い海外サイトでレシピを探してみてください。
いろんな食べ方、アレンジを工夫していて、試したくなります。
焼き菓子の歴史が長い海外サイトでレシピを探してみてください。
いろんな食べ方、アレンジを工夫していて、試したくなります。
歴史のある海外サイトを参考にしたほうが良さそうです。
英語版cookpad
https://cookpad.com/uk/search/granny%20smith%20apples
allrecipesは、けっこう多様で面白い内容。
メジャーなパイや、焼き菓子のクランブル、フリッター、甘く炒めたもの、バーガーやサラダなど。
生食なら、「はつ恋ぐりん」の方が、美味しさと個性が楽しめます。