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スタークリムソンペア 赤洋梨 TX
カテゴリ:くだもの
なかでも、数少ない、赤い果皮色の洋梨です。
追熟判断は、難しくないと思いましたので、そのあたりを重点におきました。
うっとりするような、おいしい洋梨体験。したいですよね。
ファイル名:202510tx_003.jpg
スタークリムソン ペア starkrimson pear
濃い目の紅色が特徴的な、洋梨品種。
アメリカ生まれの品種。早生にあたるようです。
国内では希少な部類ですが、北米では比較的入手しやすいようです。
【 来歴 】
1950年台、アメリカ(ミズーリー州か)で、Clapp’s Favoriteという青梨の木に突然変異で出来た梨とされています。その後、スターク兄弟商会(Stark Brothers Nursuries)が権利を得て、苗木を広めました。
品種の名前の由来になっていて、一部に「スタークStark」が入っていますね。
スターク兄弟商会といえば、赤リンゴ「スターキングデリシャス」の権利を買い取って世界に広めたことが知られています。こちらも、会社の名前の一部が付けられています。
国内導入の時期については、不明です。
青森県で栽培されているようですが、私は9月下旬、長野県で入手しました。
散在する形で、栽培されているのでしょう。
冷涼な気候が向いています。
【 食べてみた 】
特徴的な赤い果皮。赤い果皮の洋梨は、「リーガル レッド コミス」以来です。
どんな味がするのか楽しみ。
重量は250g前後で、それほど大きくはないです。
外皮にサビがあるものが有りますが、さほど気にしなくて良いでしょう。
全体につるりとして、光沢を感じます。
販売していた袋に、説明カードが入っていました。
「ヘタの周りがほんの少しやわらかくなったら」食べごろとあります。
このあたりです。
数日後、ちょうど良い加減と判断して、切ってみます。
正解!
ちゃんと観察できていれば、いいタイミングを逃さないと思います。
色の変化では、わからないタイプですが、「ラ フランス」ほど難しくないと思いました。
打ち身で皮が破れたりすると、そこから傷んできますので、取り扱いには注意が必要です。
小さめの果実ですが、強い甘味とやや弱い酸味、花のような香りが、一度に口いっぱに広がります。
とても小さな果肉とは思えないようなインパクトです。
直前に、「バートレット」を食べていましたが、パンチの強さでは「バートレット」のほうが強い印象です。
こちらは、品のある味わい。
それでいて力強い個性。
面白い食べ比べになりました。
全体に甘さのほうが勝っていて、酸味はおだやかに感じられます。実際にはけっこう酸っぱみがあるのですが、甘さと香りが強く感じられました。
果肉は柔らかく、わずかに石細胞のようなものが感じられますが、気にならないです。
歯がなくても食べられます(笑)。
和梨との大きな違いですね。
香りは、何と言っていいのか、華やかで、花の香りのように感じました。
恍惚のまま、あっという間に2個食べてしまいました。
バランスが良く、柔らかな果肉と、良い香りに うっとりしながら楽しんでください。
202509