素材ダウンロード
カラマンダリン 202605TX
カテゴリ:くだもの
種がなければ いう事ない美味しさです。
春に出回るみかん、という事で、「春みかん」のラベルで出回るかもしれませんが、市場では混乱の原因のひとつになっています。
ファイル名:20260513tx.jpg
カラマンダリン カラみかん 春みかん
Kara mandarin
カリフォルニア大学リバーサイド校柑橘類研究センターの、H.B.フロスト(Frost)博士が育成。「尾張系温州ミカン」と「キングマンダリン」を交配した品種。1935年のこと。
見た目は、やや赤みがありますが温州ミカンに似ています。
果皮に少しデコボコがある個体が多いです。
春先に出回る晩生種なので、「春みかん」と呼ばれることがあります。
同じく「春みかん」の名で、「南津海(なつみ)」とごちゃまぜに出荷されることもあるようです。
「南津海」は「カラマンダリン」と「吉浦ポンカン」の交配ですが、親のカラマンダリンのほうがワイルドな味わいで、食べた印象は少々違います。
【 日本への導入 】
日本へ導入されたのは1955(昭和30)年。柑橘会の世界的権威、田中長三郎氏がUCLAから種子で導入しました。
現在の三重県度会郡南伊勢町(わたらいぐんみなみいせちょう)に住む篤農家、桂清吉氏は田中氏と知り合いだったそうで、桂氏が選抜したものが商品化され、さらに棘の少ない改良種が広まりました。
「カラマンダリン」のほか、同時に導入された「セミノール」も同様に田中長三郎氏・桂清吉氏のペアで育成されたものです。どちらも米国由来の品種。
セミノールについては、拙文の解説を参照ください。
https://tikuwapop.com/sozaiDetail.php?num=1659&words=%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%AB
国内での栽培面積。昭和49年からデータがあります。

セミノールと同じくらいの栽培面積で、少なくは無いです。
収穫量で多い県は、R2年で 愛媛(1,947t)和歌山(495t)三重(463t)となっています。
【 じっさいに食べてみた 】
外観は、浮き皮のない、温州ミカンに似ています。
皮むきはしやすいです。
スルスルとむけてきます。
果肉は赤味が強く、想像以上に種が多いなという印象。
皮むき前までは、あまり感じなかった香りは、皮むきしたときから、強くオレンジ香がしてきます。
酸味はありますが、甘味もとても強いので、甘酸 両方楽しい印象です。
特有の刺激のようなものが舌に残ります。
何かは判りません。さほど不快ではありません。
食べやすさという点では、色々感じる部分があります。
じょうのう膜は、さほど厚くないので、食べる事ができます。
問題は、「タネ」。
簡単な方法は、小分けして口にポイと放り込んで、種だけ「ペッ」と出す方法。
お行儀悪いですね。
種は思いのほか多い印象なので、赤道切りして、スマイルカットしても、なかなか忙しいかもしれません。
スプーンですくってみる方法も試しましたが、やはり種が邪魔をします。
味自体は、濃厚で甘味のある、良い柑橘。香りもよく、楽しい。
最大の欠点は、食べやすさ(タネ)にあると思いました。
実に惜しいことです。
202605改






