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香麗 こうれい 赤梨 TX
カテゴリ:くだもの
早生品種とは思えないくらい、大きく重量感のある果実。
幸水よりも早く出回ることもあって、夏の贈答にも需要が見込まれます。
「幸水梨」は、いずれこういった優良品種に改植されていくでしょう。
ファイル名:202608tx_002.jpg
香麗 こうれい
極早生の赤梨品種。
神奈川県が育成した、とても大型になる梨で、早生とは思えない充実果肉です。
育成地 神奈川では、「幸水」よりも2週間程度早く収穫でき、7月下旬から収穫可能とされています。
近年発表されている早生、極早生の和梨品種は、とても充実しています。
満足度も非常に高いものが多いです。
樹齢による改植時期を迎えそうな「幸水」は、今後栽培する理由が無くなる日が、近いうちにやってくるでしょう。
【 品種登録情報 】
この品種は農水省に品種登録されています。
抜粋し転載。
農林水産植物の種類Pyrus pyrifolia (Burm. f.) Nakai var. culta (Mak.) Nakai (和名:ニホンナシ変種)
登録品種の名称 香麗 (フリガナ:コウレイ )
登録年月日 2012/10/23
育成者権の存続期間 40年
品種登録者の名称及び住所 神奈川県 (231-8588 神奈川県横浜市中区日本大通1番地)
・・・果実の形は円形、梗あの深さはやや浅、梗あの幅は中、がくあの深さは深、がくあの幅は中、果実の大きさはやや大、果皮の色は黄褐、果点の大きさは小、果点の粗密は中、果面の粗滑(赤なし品種に限る)は滑、・・・果肉の色は黄白、果肉の硬さは軟、果肉の粗密は密、果実の甘味は高、果実の酸味は低、果汁の多少は多、種子の大きさはやや小、種子の形は長卵形、開花始期は中、成熟期はかなり早、裂果の発生の有無は無である。
育成論文が閲覧できます。
「ホンナシ新品種'香麗'及び'なつみず'の育成経過とその特性」
https://www.pref.kanagawa.jp/documents/27459/530753.pdf
神奈川県が育成した、「あけみず」を種子親、早生の「筑水」を花粉親とし、選抜・育成。

贈答需要のある旧盆ごろに間に合う、早生の大玉品種の育成を、生産者から強く要望されて生まれています。
種子親「あけみず」も、7月下旬に出回る極早生品種ですが収穫適期が早すぎること、果皮色での収穫適期の判断が難しいことが課題になっていました。
「香麗」の名前の由来について言及があります。
「筑水」に似た香りをもっていること、また、育成地の南に位置する「高麗山(こまやま)」に由来するとのことです。
「高麗山」は、標高168 メートルの低山ですが、植物の宝庫であるほか、手軽なハイキングコースとして人気があります。
この梨は、優良な性質を持っていることから、関東一円だけでなく、富山県呉羽では特産化の取り組みが進んでいます。
「筑水」に似た香りがあるとされる「香麗」。
香りのある梨、という点では、「ナシ平塚16号(かおり梨)」が思い出されます。
なぜか、どちらも神奈川生まれです。
【 食べてみた印象 】
ずいぶん重量感のある梨だなと思い、重さを量ってみます。

500 gオーバーのたっぷりした果実。
滋賀県産ですが、他に出ていたものは、もう少し大きなものもありました。
育成した神奈川県によれば、平均果重は、430 gという事です。
いずれにしても、早生の赤梨とは思えない、巨大な梨と言って良いでしょう。。
外観は、まるで晩生梨のような、ゴツゴツした外観です。

力強く、迫力ある外観です。
本来は、果形の揃いは良いそうです。
皮はザラザラしたものではなく、赤梨の中では案外なめらかな印象です。
ボリュームのある果肉。
たっぷりのジュースを含んでいて、とても瑞々しい。
甘味が強めで、酸味やほかの雑味は少ない印象です。
スッキリと甘い果肉。
果肉は、柔らかめの印象で、抵抗なくサクサクと沢山食べられる印象です。
石細胞はあまり感じられないです。
一言で言って、とても食べやすい。
あっという間に、大玉1個 食べてしまいました。
筑水に似た香りがある、という事で、同時に入手できた「筑水」と食べ比べてみます。

かなり大きさに差がありますね。
筑水の解説については、拙文を参照ください。
https://tikuwapop.com/sozaiDetail.php?num=970&words=%E7%AD%91%E6%B0%B4
何かの香りを例えるのは難しいものですが、筑水の香りは、今回も「桃」に似ていると評価しました。
何の香りか判らないけど、例えると桃みたいだな、という印象が残りました。
筑水は、香麗の花粉親になっていますので、何かの形質を引き継いでいてもおかしくありません。
一方の「香麗」ですが、個体差もあるのでしょうが、「筑水」ほどの香りは実際には感じませんでした。
ほのかに 何かの匂いがあるな、と思うのですが、弱いものの、通常の梨とは違った香りを感じられました。
筑水が個性的な梨の部類なので、似た香りがするとも感じられます。
花粉親「筑水」のもつ、香りを引き継いだ品種。
ヒトに例えると、「おとうさん似だね」という個性を引き継いでいるのでしょうか。
夏に登場する梨です。食べる前に冷やして楽しみましょう。
202608






