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夕顔 ゆうがお|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

夕顔 ゆうがお

カテゴリ:やさい

元は容器や祭祀に使われたユウガオ。
インドで分化したものが食用になったようです。
各地で伝統的な食べ方が残っています。

ファイル名:20210920.jpg

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夕顔  ユウガオ  乾瓢  瓢(ふくべ)

bottle gourd

科:ウリ科 Cucurbitaceae

属:ユウガオ属 Lagenaria
種:L. siceraria
変種:ユウガオ L. siceraria var. hispida



ユウガオ(瓢)の果肉を薄く細長くむいて干したのが、「かんぴょう(干瓢)」です。
真ん中がくびれた形のヒョウタンもユウガオの変種。
食用になったユウガオは、途中で苦味が少なく分化したもの。



【 来歴 】


ユウガオやヒョウタン、干瓢は同種の植物。アフリカが原産と考えられています。

縄文遺跡からも出ていますので、相当古くからある植物といってよさそうです。
1万年前にあったものが、インドや中国を超えて、どうして日本に渡ったのか、不思議なことです。

日本では、祭祀儀礼の遺跡から発見されています。とても重要な縁起作物だったのでしょう。


縁起物という意味では、太閤秀吉の馬印は「千成ひょうたん」ですね。


勝ち戦のたびに、ひょうたんの数を増やしていったといいます。


海外では、もっぱら容器としての利用で、食用とはされていませんでした。

インドで分化した、苦味(ククルビタシン)の少ないものが、食用として広まったとされています。


参考

196 回くらしの植物苑観察会 ウリとヒョウタンの文化史 
歴史学者・環境史研究 辻誠一郎東大名誉教授 
https://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/plant/column/2015/346.pdf
短文で楽しく読めます。ご一読ください。

【 名前の由来 】


夕方に顔をだす花という意味なのでしょう。

夕方に咲いた白い花が、翌日朝にはしぼんでしまうので、この名で呼ばれます。


この花をめでるのは、日本人だけのようで、源氏物語 薄幸の女性をえがいた「夕顔の巻」が知られています。

花言葉は、「はかない恋」「夜の思い出」。


後になって、ヨルガオがユウガオと呼ぶ人が出て、混乱の原因になっています。


「朝」「昼」「晩」と、「夕方」の「顔」があることになります。

いったん整理します。


アサガオ ・・・ナス目ヒルガオ科サツマイモ属

ヒルガオ ・・・ナス目ヒルガオ科ヒルガオ属
ユウガオ ・・・ウリ目ウリ科ユウガオ属
ヨルガオ ・・・ナス目ヒルガオ科サツマイモ属


ユウガオだけがウリの仲間。他はナスの仲間です。

ヨルガオとユウガオの花は見た目は似ています。



【 ユウガオと干瓢 】


ほふく性の一年生つる植物。

大産地は干瓢で知られた栃木県です。


栃木県に最初にユウガオがもたらされたのは、滋賀県の水口城主だった、鳥居忠英(とりいただてる)です。

幕府の命令で下野国(しもつけのくに 現在の栃木県)の壬生城(みぶじょう)に移ったときに、ユウガオの種子を持ち込んだのが始まりとされています。
1712(聖徳2)年。300年以上前の江戸時代のこと。


ちなみに、滋賀県甲賀(こうか)市水口町は、現在も「水口かんぴょう」の産地です。


山梨富士吉田、新潟、山形庄内、岩手など、あちこちで実際にユウガオの実を見かけましたので、各地で自家消費として残っています。


なお、スイカ農家さんにとって、ユウガオは、接ぎ木の台木としておなじみです。

連作障害や耐病性で選ばれています。


細長くなった「ナガユウガオ」と、丸みを帯びた球状の「マルユウガオ」があります。ひょうたんに近いくびれたものもあり、形状は多様。



【 栃木県の かんぴょうについて 】


国産干瓢の98%が栃木県産。

栃木県では1928年から品種改良がはじまり、「しもつけしろ」「しもつけあお」、のちに「しもつけ晩生」「ゆう太」、現在は、「河内白(かわちしろ)」「とちぎしろ」「しもつけしろ」が栽培品種。
洋梨の下ぶくれした丸っこい形のものです。


1978年には3000haで5000トンの生産量でしたが、現在200トン以下にまで減少しています。需要自体も落ちていますが、それにしても極端な減り方です。


市場で流通するかんぴょうは、中国産の輸入が8割。国産は1割程度のようです。



海苔巻きには、かんぴょう。甘じょっぱいアクセント。



【 青果としてのユウガオ 】


食用としての、ユウガオの実について。

トウガンと同じような食べかたです。
皮とワタ、種を取り除いて、煮物やあんかけ、炒め物に。
味がないので、しみこませた味と食感を楽しむ食材。
細く長く切って、干瓢にもどうぞ。


202203改
202401改

関連ワード

やさい実野菜ひょうたん干瓢夕顔かんぴょうユウガオふくべ

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