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清麻呂 和梨変異 きよまろ|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

清麻呂 和梨変異 きよまろ

カテゴリ:くだもの

「瀬戸ジャイアンツ」の育成で知られる花澤氏 育成の梨。
和梨「晩三吉」の血が入った混血梨です。

ファイル名:kiyomaro-20211116.jpg

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清麻呂  きよまろ  



珍しい、和洋混血の梨と洋梨の交雑実生。


洋ナシと和梨の交雑には、ほかにスイスの会社が育成した「ラフザス」があります。

また、中華梨と和梨の交配例では、「王秋」「豊華」があります。

まだ有るのかも知れませんが、「和」梨と、「洋」「中」の交配で現在も流通しているのは、極少ないです。2025

この梨は、外観が まるで洋梨ですが、追熟を要しない梨 とされています。



【 品種登録情報 】


この品種は農水省に品種登録されています。抜粋し転載。



作物区分 果樹

農林水産植物の種類 Pyrus pyrifolia (Burm. f.) Nakai var. culta (Mak.) Nakai (和名:ニホンナシ変種)
登録品種の名称 清磨呂 (よみ:キヨマロ )
登録年月日 1986/08/08
育成者権の存続期間 18年
育成者権の消滅日 1998/08/11
品種登録者の名称及び住所
花澤茂 (709-0856 岡山県赤磐郡瀬戸町下274番地の6)
この品種は、「太平洋」と「バートレット」の交雑実生であり、果実の外観は洋なしに似ているが追熟日数が短い、晩生種である。・・・果実の外観は倒三角形で「太平洋」に似るがやや長めであり、果実の大きさは大(平均300~400g)で「太平洋」より小さく「バートレット」より大きい。果皮の色は黄緑、果面のさびの発生は多、果点は大きく密で果面の粗滑は中、有てい果の有無は有、果梗の太さは中である。果肉の色は黄白、果心の大きさは小、肉質は「太平洋」と「バートレット」との中間、果汁は少、甘味は多、酸味は少、渋味は無、香気は微である。成熟期は育成地(岡山県赤磐郡瀬戸町)で10月中・下旬で「太平洋」より20~30日遅い。果実は収穫後追熟せず直ちに食べられるが、食味は2、3日後から約2週間以内が良い。貯蔵性は短いが「太平洋」より長い。「太平洋」と比較して、成熟期が遅いこと、果実が小さいこと、果実の貯蔵性が長いこと等で、「バートレット」と比較して、成熟期が遅いこと、果実の貯蔵性が短いこと等で区別性が認められる。




「太平洋」は、「ラ・フランス」を種子親として「晩三吉(おくさんきち)」との交雑から得られた品種。

バートレットは、世界で最も多く栽培されているメジャーな洋梨品種です。
二世和洋混血と洋梨の組み合わせということになります。


ちなみに、ラ・フランスは日本名です。

フランス本国では気候が合わず、絶滅しています。
ラ・フランスのフランス名は、発見者の名をとって「Claude Blanchet(クロード ブランシュ)」です。
日本だけのオリジナルの名前で広まって、今も愛食されているというのも、不思議なご縁としか言いようがありません。




【 育成者 花澤氏 について 】


登録者は、ぶどう育種家 花澤茂氏。

岡山県で「花澤ぶどう研究所」を運営。


花澤茂さんの人柄が偲ばれる記事をご紹介。

新品種支援事務所代表 Hiro Iwasawa さんのnoteで取材されていて参考になる記事です。


リンク以下。

トゲル Hiro Iwasawa 「儲かる農業を実証しようと56歳でブドウ農家となり、多数の品種を開発」
https://note.com/hiro_iwasawa/n/n098c65485f6d

Hiro Iwasawaさんは、元農水省。前書きが長めですが、楽しんで読んでください。

戦後の窮乏生活の経験談や、岡山大学農学部卒業後 高校教員や農業改良普及員の経験を述べています。
高くても売れる品種がないなら、自分で育種しよう、と思い立ったとのこと。56歳のこと。
何かを始める時って、ふと思い立って始めるほうが、運命的なエネルギーが持続するのかもしれません。
おいしく大粒で人気のブドウ品種「瀬戸ジャイアンツ」の育成者として著名です。


花澤さん本人が「清麻呂」について残している貴重な弁がありますのでご紹介。

花澤ぶどう研究所 HP内

夢多きぶどう栽培(人生プリズム 平成五年より)
https://www.setogiants.com/profile.htm

ブリーダーの事業としての厳しさを述べられています。

どうして梨の交配に取り組んだのか、理由は述べられていませんが、結果として個性的で美味しい梨を残して下さいました。



【 食べてみた印象 】


長野県松川で入手。

純粋な洋梨と思い込んで購入。

外観上は、おしり部分に突起が複数個確認できます。

酸味のある良い香りが、皮からも感じられました。
堅さはあまり無く、洋梨のようにスパスパと切れて、皮むきも容易です。


強い酸味のあと、強い香りと、強い甘味。

どれも鋭くて、力強い味わいです。


食感は和梨のような感じではなく、洋ナシに近いものです。

一部がズルリとした、柔らかい状態になっていました。
追熟不要のようですが、購入からさらに追熟状態になった状態を食べたので、印象は少し違うのかもしれません。何とも言えないところです。


印象は「パンチの効いた洋梨」という印象です。

適度な酸味がアクセントになっていて、香りもよく、とてもとても美味しい梨でした。


また食べたい洋梨のひとつ。

関連ワード

くだもの梨和梨変異きよまろ清麻呂希少花澤ぶどう研究所晩三吉和洋交配

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