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さんじゅう丸 西海30号
長崎県育成の、じゃがいも。
品種名の由来は「病害虫に強い」、「収量が多い」、「外観が良い」の3つの点が優れていることから名づけられています。
また、開発名が「西海30号」だったことも関係ありそうです。
病害虫は、ジャガイモシスト線虫、そうか病といった被害が多額で、開発上の大きなテーマになっています。
大型になりやすく、皮の色が白黄色、形は卵形。
ツルンとした外観で、芽も浅いので、皮むきが楽です。
肉質は中~やや粘質で、煮くずれしにくいほうと分類されています。
煮込みの肉じゃがにもいいですね。
しっとり感が残るので、粉質とは違った使い方をしたいところです。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
登録品種の名称 さんじゅう丸(よみ:サンジュウマル )
登録年月日 2012/07/26
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所 長崎県 (850-8570 長崎県長崎市尾上町3番1号)
塊茎の形は卵形、塊茎の目の数は少、塊茎の目の基部の色は黄、塊茎の皮色は淡ベージュ、塊茎の表皮のネットは少、塊茎の肉色は淡黄、上いも重はかなり重、上いも数はやや多、上いもの平均重は中---そうか病抵抗性は中、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性は有である。 出願品種「さんじゅう丸」は、対照品種「デジマ」と比較して、塊茎の形が卵形であること、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性が有であること等で区別性が認められる。対照品種「ニシユタカ」と比較して、塊茎の形が卵形であること、そうか病抵抗性が中であること等で区別性が認められる。
2010年に出願され、2011年秋作から一般栽培されています。
暖地では 春作、秋作両方に対応する品種です。
育成経過がわかる資料
長崎県庁 長崎農林技セ研報 バイレイショ新品種「さんじゅう丸」
https://www.pref.nagasaki.jp/e-nourin/nougi/theme/research_report/PDF/S3-3.pdf
「ニシユタカ」「メークイン」「デジマ」といった主力品種に加え、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ新品種の育成が課題とされていたことが判ります。
多収・大いもで、外観がよい「長系107号」を母、そうか病に強く、外観・食味がよい「春あかり」を父として1998年に交配し、翌年から選抜・育成した品種。
そうか病には「デジマ」「ニシユタカ」より強い抵抗性 とあります。
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