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シンシア シンチャ
Cynthia
フランス生まれのジャガイモ。
ややシットリというだけでは、メークインに似ている感じで、差別化しにくいです。
洋食によく合うという切り口で訴求したほうが、このお芋に向いていると思います。
具体的なメニューを提案すると購買行動につながりそうです。
【 品種登録情報 】
1996年にEUで品種登録されています。
日本でも農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L.(和名:バレイショ種)
登録品種の名称 シンシア(よみ:シンシア )
登録年月日 2003/02/20
品種登録者の名称 GERMICOPA BREEDING
登録品種の育成をした者の氏名 エリック ボネール
育成者権の存続期間 20年
品種登録者の名称及び住所 GERMICOPA BREEDING ( 1, Allee Loeiz Herrieu, 29334 QUIMPER Cedex, FRANCE)
登録品種の育成をした者の氏名 エリック ボネール
輸出する行為の制限 有
指定国 無
この品種は、育成者の農場(フランス国)において「ランディア」に「オーシャイアン」を交配して育成された固定品種であり、いもの形状は楕円形、皮色は白黄、肉色は淡黄の調理向きの品種である。---いもの長短は長、扁平度はやや弱、形は楕円形、皮色は白黄、目の深浅はかなり浅、肉色は淡黄、枯ちょう期は中早、早期肥大性はやや速、上いも重、数、平均1個重及び肉質は中である。「メークィーン」と比較して、花色が白であること、いもの形が楕円形であること等で、「さやか」と比較して、いもの形が楕円形であること、肉色が淡黄であること等で区別性が認められる。
フランスのジェルミコーパ社の登録品種。
エリック ボネール氏の育成した品種は、ほかにもジャガイモ「サッシー」「シェリー」「ドロシー」など12品種を農水省に登録しています。
国内での販売権は、現在 北海道の㈱ホーブが持っています。
現在、「シンシア」「アローワ」「サッシー」「グゥエン」「シェリー」「アルバン」の6品種を販売しています。
一部は大手ホームセンターで入手可能です。
【 国内の栽培状況 】
令和元年データでは33番目に多く作られています。
生産量は多いとは言えません。一般に入手は容易ではないです。
休眠が長くて、貯蔵に向く点で、直売でも利点かと思います。
貯蔵するほど甘味を増すそうです。
濃厚な味わいが一般にも広まると面白いですね。
【 このじゃがいもの特徴 】
個体は、島根県で入手。ややシワシワになったもので、時間が経過しています。
メークインに似たような外観。
貯蔵することで、旨味を増すタイプです。
果肉は滑らかな印象です。
芽が浅くて、扱いやすいじゃがいも。
果肉色も淡い黄色で、変色も少ないです。
煮崩れしにくく、やや粘性。
肉じゃが、煮物に向き、滑らかな食感が心地よいジャガイモです。
ポテサラには申し分ないでしょう。
フライ適性もあって、利用範囲はとても広いです。