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キタアカリ きたあかり 黄金男爵 くりじゃがいも
じゃがいもには保守的な日本人にも広く受け入れられた品種です。
発表から40年ほどになりますが、今後も人気が続きそうです。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L.
(和名:バレイショ種)
登録品種の名称 キタアカリ(よみ:キタアカリ )
登録番号 1812
登録年月日 1988/12/13
育成者権の存続期間 15年
育成者権の消滅日 2003/12/14 ※期間満了
品種登録者の名称及び住所
独立行政法人農業技術研究機構 ( 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
この品種は、「男爵薯」に「ツニカ」を交配して育成された固定品種であり、早生で、ジャガイモシストセンチュウ抵抗性を有し、水煮黒変しない調理用品種である。---皮色は白黄、皮色の2次色は赤、表皮の粗滑はやや粗、目の数及び目の深浅は中、肉色は黄である。---、上いも重は少、上いも数は中、上いも平均1個重は小、貯蔵性はやや良である。肉質はやや粉、黒変の程度は無、煮くずれの程度は中、食味は中上である。
参考資料として
農研機構
「ばれいしょ「キタアカリ」の栽培特性」
https://www.naro.affrc.go.jp/org/tarc/seika/jyouhou/H08/tnaes96047.html
早生で、男爵薯より塊茎が大きく多収。
澱粉価が高くて、芽が赤い色で浅いといった特徴があります。
ポリマルチ被覆で、7月下旬でも十分肥大するので、収穫期の前進効果があるとしています。
開発の意図や経過がわかる文をご紹介。
農業技術1987年10月 西部幸男氏
食用ばれいしょ新品種「キタアカリ」「エゾアカリ」
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010353138.pdf
昭和47年北海道で国内初のジャガイモシストセンチュウが発見されます。大きな被害を出すだけでなく、薬剤防除が困難なため、抵抗性のある品種育成が必要でした。
1975(昭和50)年に交配~1987(昭和62)年、選抜試験を経て北海道の奨励品種となりました。
【 栽培面積 】
発表から40年近く経過し、青果用品種としても、メジャーな存在になってきました。
いまだに明治から続く男爵薯が最も多く栽培されています。
新品種は続々出て来るのですが、中でも食味や調理特性が、男爵に近く、さらに美味しくなった「キタアカリ」が市民権を得たのでしょう。
日本人の嗜好は、こと青果用ジャガイモに関しては、なかなか頑固ということができます。
【 このじゃがいもの特徴 】
外観は、男爵によく似ています。
果肉が黄色であること、芽の部分が赤いことから、容易に区別できます。
「やや粉質」という評価です。じゅうぶんホクホク感が楽しめます。
煮崩れ具合も男爵に似ていることから、男爵ファンにも抵抗なく受け入れられたのでしょう。
また、ビタミンCが男爵の約1.5倍と多いのも嬉しいポイントです。
サラダや粉ふき芋、スープなど、煮崩れを利用した調理にも向きます。
レンジで加熱すると、煮崩れしないで提供できますので、じゃがバターにもおすすめ。
なお、貯蔵中に糖が増加するので、チップスなど油加工には向きません。
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