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金糸瓜 そうめんかぼちゃTX
カテゴリ:やさい
ファイル名:spaghetti-squash20220120tx_001.jpg
金糸瓜 キンシウリ そうめんかぼちゃ そうめん南瓜 なます南蛮 錦糸うり 錦糸瓜 糸うり 糸かぼちゃ なますうり パスタ瓜
科:ウリ科 Cucurbitaceae
属:カボチャ属 Cucurbita
種:ペポ種 C. pepo
ウリ科カボチャ属ペポ種
ペポかぼちゃの一種で、ズッキーニや、ハロウインかぼちゃの仲間です。
伝来の歴史が新しいわりに、各地でいろんな呼び方がされています。
ちなみに、「糸瓜」と書いて、「へちま」と読みます。金色のヘチマという事ですね。
キンシウリ、かぼちゃ、へちまも、全て「ウリ科」です。
外観をうまく表した呼び名が多いです。
【 来歴 】
北米から伝わった西洋系かぼちゃの変種と考えられています。
カボチャ自体は、16世紀に日本に渡来したとされます。
このカボチャが日本に伝わったのは19世紀ごろとの記述が多いですが、確かなことは確認できませんでした。
中国大陸経由で「覚糸うり(かくしうり)」と呼ばれるものが、能登から各地に広まったとされています。
寒冷地にも適応しているので、中間地~北日本まで広く国内で栽培されています。
南のほうは、あっても栽培は少ないようです。
能登の伝統野菜とされています。
新潟長岡では、若いうちに収穫した、まだ小さめの青いキンシウリを、「糸ウリ」と呼んで、味噌漬け・醤油漬けなど漬物で食べているようです。
なるほど、「金糸瓜」を金色でないときに収穫すれば、青い「糸うり」ですね。
【 利用のされかた 】
英語表記は、spaghetti squash です。
名前が、「そうめん」から、「スパゲッティ」に変わって、お国柄の違いが出ています。
アメリカでも人気なのか、焼いたりレンジをつかったりして、糸状にしています。
種をとった半切りに、いきなりオリーブやスパイスをつけて、オーブンで焼いています。
さすが合理的。
Low Fatなところも受けているのでしょう。
グラタン風の調理も美味しそうに思えます。
完全に「スパゲッティ」の代用品として理解されています。
日本では、めんつゆで蕎麦やそうめんのように食べるほか、酢の物、和え物など、さっぱりした味わいで楽しむことが多いです。
【 入手方法 】
岡山県瀬戸内市牛窓町では、組織的に作られているようです。
一般に自家消費程度に栽培され、道の駅や直売所でよく見かけます。
ただ、スーパーマーケット等にお目見えすることは少ないです。
金糸瓜は、暑い日の、さっぱりした味覚というイメージが強いです。
状態が良ければ、寒くなる頃まで長期保存できるようです。
参考
新潟県農業総合研究所食品研究センター 園芸特産食品科
「長期貯蔵できる金糸瓜の収穫期の目安」
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/216346.pdf
収穫適期の目安が不明なため、外観のみで判断され、高温のせいもあって腐敗による商品ロスが出ているので、これを減らせないかという検証です。
開花日から収獲日までの積算温度で管理するという内容です。
最近は、デジタルの積算温度計というものも安価で売られていて、ずいぶん管理しやすくなりました。
生産にかかわる方、ご興味のある方は参照してみてください。
【 種の入手 】
比較的容易に探すことができます。
自家採種も可能です。
野口のタネさんによると、ペポかぼちゃ同士は交雑する可能性があるとのことで、近くにズッキーニなどを植えないよう注意が必要です。