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サボイキャベツ サヴォイキャベツ TX
カテゴリ:やさい
煮物にとても向いた、美味しいキャベツ。
ファイル名:savoy-cabbage20220120tx_001.jpg
ちりめんキャベツ 縮緬キャベツ 縮緬甘藍
サボイキャベツ(サヴォイキャベツ)
英:Savoy cabbage
【 由来 】
フランス・サヴォア地方の地名からきた呼び名のキャベツ。
サヴォア県は、山岳地で「水の城」と呼ばれるところ。チーズ銘産地でも知られた場所です。
フランスの端っこで、大半は山地。
イタリアと接しているので、サボイキャベツは、北イタリアでも盛んに食べられています。北イタリアはサボイキャベツの古くから産地のようです。結球しないタイプもあるようです。
国内では「ちりめんキャベツ」の名でも流通しています。くしゃくしゃとした葉をしているちりめん(縮緬)のような見た目、といっても、若い世代には実感のない名前です。こんな生地です。
風呂敷や和小物で見る機会があります。手芸の世界では、小紋など伝統和柄だけでなく、洋風やエスニックなど、多様な柄で今も人気があるようです。
キャベツ自体は、明治期に日本でも栽培されるようになったのですが、日本でのちりめんキャベツの歴史はよくわかりません。おそらく、外国人居留者や外国船用などの需要から、作られるようになったのだろうと想像します。
保存性もほかのキャベツより良いので、船員の食糧にもちょうど良かったでしょう。
【 このキャベツの特徴 】
デコボコの見た目で、ちょっとゴワゴワ。葉の表面にシボ(凸凹)が強くでます。
水分が少ないですが、ゴワゴワした感じで面白い食感です。
硬い印象ですが、生でも食べられます。ただ、食べてみないとわからないところです。
特に、外葉は、硬くて生食には向かないです。苦味も感じられます。
何と言っても、このキャベツは、加熱して、しっかり煮込んで調理するのに向いた食材です。
フランスやイタリアでも、煮込み料理に愛用されています。
煮込んでもクタクタにならならず破れないので、ロールキャベツには最高です。長時間の煮込みに耐えるところが重宝される理由です。
スープ、シチュー、ロールキャベツ、クリーム煮など、煮たもののほか、炒め物にも良い印象。パスタも面白いかもしれません。
ただし量が多いと、食感に影響します。やっぱり、洋風煮物がよく合うような印象。
【 入手可能な 種 】
タキイ 「サボイエースSP」SPは改良版
トキタ種苗 「クリスピーノ」
山陽種苗株式会社 サボイキャベツ 「エンペラー甘藍(ちりめん 縮み甘藍)」
増田採種場 「シューフリーゼ」
トキタ種苗の扱っている「カーボロ・ヴェルザ」(商品名 クリスピーノ)は入手しやすいイタリアのサボイキャベツの種です。葉の赤いものもあります。
順不同 2022時点 廃番があるかもしれません
202401改