素材ダウンロード
セロリアック セロリアーク セロリラブ ノブセロリ 根セロリ セロリルート カブラミツバ
Celeriac Celery root
目:セリ目 Apiales
科:セリ科 Apiaceae
属:オランダミツバ属
【 来歴 】
セロリの変異種と考えられています。
「カブラミツバ」
カブラのようで、ミツバがついているイメージというのも面白いです。
セロリの原種はヨーロッパ~西アジアあたりです。
セロリアックの原産地については、地中海の盆地らしいですが、よくわかっていません。
セロリの根茎部分が、肥大したものと考えられています。
ヨーロッパでは、ごく一般的な野菜ですが、あまり輸入されることもないようで、ごく一部の料理店で引き合いがある状態です。
日本へは、明治のはじめごろ導入され、長野県を中心に栽培されたようです。
外国人が居留していたので、ニーズがあって栽培が始まったのでしょう。
セロリやルバーブが長野で多く栽培されているように、歴史的要素も強く反映していると思います。
耐寒性のある野菜ですが、暑い所はとても苦手です。
冷涼地の長野は、栽培適地だったのです。
国産は少なく、ニュージーランドやベルギーから輸入されています。
国内での産地は、北海道、東北、長野といったところに散在しています。
北海道は秋作、そのほかは、冬~春に収穫する作型です。
栽培統計が取られていませんので不明ですが、量的にはとても少ないでしょう。
【 この野菜の特徴 】
カブのようなものに、セロリの葉っぱに似たものがくっついています。
皮はでこぼこして、面白い根のつきかたをしています。
あまりに大きくなったもの、しまりのないものは、スが入るようです。
直径10cmちょっとの大きさで収穫です。
食用に適しているのは、肥大した根茎の部分だけです。
外観が白いものを入手しましたが、茶色いものもあるようです。
春の終わりごろ種まきし、冬に収穫されます。
種は、栽培適地も限られるので、挑戦する方は、通販入手が早いでしょう。
苗は運が良ければ園芸店で探すことができるようです。
先述したとおり、耐暑性がないので、冷涼地や標高の高い場所が向いています。
【 じっさいに食べてみた 】
食用にするのは、肥大した根の部分で、葉と茎は食用に適していません。
葉を実際にかじってみると、厚みがあってゴワゴワしたもので、硬くて苦味も強いです。
正直、おいしくありません(笑)。
香りがありますので、香りだけを活かす方法はないものでしょうか。
一方、根のほうは、皮を厚めにむけば、あまりクセのない、ほんのりセロリの香りのする、生栗に似た感じ。
甘味は薄いですが、生を千切りにすると、食感もコリコリ&モグモグして、面白い感じです。
デンプン感のある実です。
食感だけをとらえると、生の人参にも似ています。
皮の直下にアクがあるようで、厚めに皮むきして使います。
白い果肉は、変色しますので、酢・レモンを塗っておけば防げます。
お肉の付け合わせにピューレ(ピュレ)にしたり、サラダ、ポトフなど煮込みにも使えます。
バター炒めもカンタンでいいですね。
加熱すると、じゃがいもに近い感じになります。
裏ごしすると、マッシュポテトみたいになります。そのまま付け合わせにも利用されるようです。
セロリっぽい味がしますが、さほど強くないので、あまり抵抗なく受け入れられました。
用途についても、案外幅広いのでは と思うような野菜です。
202201
202402改