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モロッコいんげん ジャンボいんげん
Romano Beans Italian Flat Beans
平たいサヤをもつ、大型のいんげん豆。
メキシコ~パナマにかけての中央アメリカが原産とされています。
でも、名前には「モロッコ」の国名がついています。
【 どうして「モロッコ」? 】
中央アメリカ原産のモロッコインゲン。
なぜ、北アフリカの国の名前がつけられているのでしょう。
モロッコ王国
大ヒットした映画にあやかっています。
モロッコを舞台にした映画「カサブランカ」。
1942年の作品。日本でも1946年初上映されます。
「そんな昔のことは覚えていない」「君の瞳に乾杯」などの名セリフを残し、数々の賞を受賞したヒット映画。
じつは、モロッコで撮られたシーンは一つもなかったのですが、モロッコ行きたい!と、にわか「モロッコブーム」が起こります。
目を付けたのが、タキイ種苗株式会社。
映画タイトルにあやかって、「モロッコインゲン」を登録商標し、売り出したのが始まりです。
モロッコブーム その後。
その後も「タジン鍋」などのモロッコ名物が話題になりました。
カラフルでかわいい街並み。異国情緒あふれるモロッコ。
日本からも、毎年約3万人前後の観光客が訪れています。
ちなみに、英語圏では、「Romano Beans」ローマの豆 や、「Italian Flat Beans」 と表現することがあるようで、こちらはイタリアの豆ということになっていて、面白いものです。
現在もタキイ種苗では「モロッコ」の名で販売しています。
「モロッコインゲンの元祖!」と謳われています。
タキイ種苗㈱HPより
現在は商標登録していないようです。
【 食べ方 】
使い勝手のよいお豆で、スジをあまり気にせず、短時間で料理できます。
下茹ですると、色の鮮やかさが活かせます。
シンプルな味で、まずは楽しみたいです。
あまくてサックサク。
丸サヤインゲンよりも、とても甘く感じます。
和え物、炒め物、サラダなどなど、幅広い用途が試せます。
濃い味付けでも負けない、主菜を張れる野菜です。
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