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カンゾウ 野萱草(のかんぞう) 藪萱草(やぶかんぞう) 忘れ草
Daylily
ユリ科ワスレグサ属
「忘れ草」には名前の由来がいくつかあるようです。
①花が一日限りでしぼむと考えられていたので ②若菜が美味しいので嫌な事を忘れる ③花の美しさで嫌なことを忘れる
どちら様も、忘れてしまいたいことが多いようです。
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「忘れ草」は、万葉集ほか、和歌・俳句にも登場する夏の季語。和歌の世界では、花のことを歌っています。
おいしい若菜は、春に出てきます。
野萱草と藪萱草は近縁。野萱草の花は、一重のもの、藪萱草は八重咲で、オレンジ色のきれいな花を咲かせます。砂浜に咲く、ハマカンゾウもあります。
中華では、乾燥した蕾の花部分も食用にするようです。
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似ているようで別物
「甘草(カンゾウ)」と読みは同じですが、マメ科の植物で漢方に多く使われます。
「ワスレナグサ」は小さな花をさかせる、シソ目ムラサキ科の植物。
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春先の土手などに群生しています。案外発見しやすいです。10cm以下の、あまり大きめでないものを選びます。深めにナイフを入れて、収穫。全部とってしまわないようにしましょう。商業栽培になりにくい植物。
サッと洗って、加熱して食べます。あまり長く加熱すると、本来の食感が楽しめません。
アクや癖のない味で、
30秒ほどゆでて、酢味噌あえ、ごま和え、おひたし。
生であれば、炒め物、てんぷら、味噌汁の具などに。
豚肉巻きにして食べましたが、「憂いを忘れる」ことは無かったです。
202203