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とうや 洞爺 黄爵 TX|心にチクっとささるワードで作る「ちくわPOP(ちくわぽっぷ)」|農産物直売所やスーパーの青果売り場の活性化に!農に特化したPOPが無料!!

とうや 洞爺 黄爵 TX

カテゴリ:やさい

男爵ほどホクホクではないけど、メークインほどしっとりではない、煮物にとても向いている品種。
生産量も比較的多く、しらないうちに食べているかもしれません。

ファイル名:touya20220915tx.jpg

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とうや トウヤ 洞爺 黄爵.

名前のとおり、北海道生まれの品種です。男爵薯と同時期に出てくる、早生品種。
生産量も比較的多い品種で、「じゃがいも」として、知らないうちに食べていることも多いかと思います。

【 農水省品種登録 】

農水品種登録DB 以下抜粋中略
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L. (和名:バレイショ種)
登録品種の名称 とうや (よみ:トウヤ )
登録年月日 1995/01/26
育成者権の存続期間 15年
育成者権の消滅日 2010/01/27 ※期間満了
品種登録者の名称及び住所 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 ( 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)

この品種は,「R392 ー50」に「WB77025 ー2 」を交配して育成された固定品種であり,皮色及び肉色は黄色で,いもの大きさが大きく,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型H1を有する調理向きの品種である。---いもの長短は中,形は球形,皮色は黄,表皮の粗滑はやや粗,目の数は少,深浅は浅,肉色は黄,休眠期間はやや長,枯ちょう期は早,早期肥大性は速,上いも重は中,数は少である。でん粉価は低,肉質はやや粘,黒変の程度は無,煮くずれの程度は少,チップ・フライの褐変程度は多,フライの乾湿はやや湿,食味は中,用途は調理である。Yモザイク病抵抗性は強,青枯病抵抗性はやや強,疫病抵抗性推定遺伝子型はR1,塊茎腐敗抵抗性及び粉状そうか病抵抗性は弱,ジャガイモシストセンチュウ抵抗性推定遺伝子型はH1である。---

【 開発経緯 】

ジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ、やや粘性のじゃがいも。
開発経緯の記録文があります。当時、でん粉価が低い=ホクホクでない=おいしくない と、開発陣から否定的な意見もあったようです。

農研機構北海道農業研究センター バレイショ育種グループ  代表  森 元幸氏 (現 カルビーポテト馬鈴薯研究所 所長)
北海道の栽培に適したジャガイモシストセンチュウ抵抗性,生食・調理加工用品種 「キタアカリ」「とうや」「さやか」の育成(2018年)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbbr/advpub/0/advpub_18J14/_article/-char/ja

どうして、この品種を開発しなければいけない!と考えたかが記録されています。
以下 要約。
バレイショに寄生するシストセンチュウは,ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis 以下Gr)とジャガイモシロシストセンチュウ(G. pallida)の2 種類が知られており,ヨ-ロッパ,南米各国など50 カ国以上で分布が認められている。
シストセンチュウは土壌中に生息し,バレイショの根に寄生して養分を吸収し,線虫密度が高くなると大幅な減収を引き起こす。
シスト(卵のう)は自然条件の土壌中で10 年以上も卵の活性を維持し,シストが付着した生産物や土と共に移動して伝染が拡大する.このため世界的にも植物検疫上で第一級の有害線虫とされ,汚染圃場での採種栽培が禁止されるなどバレイショ生産体系に大きな障害となっている。
生食用の主要品種は現在でも100 年以上前に外国から導入した「男爵薯」と「メークイン」である.「新じゃが」として春から出回る「ニシユタカ」,ポテトチップ原料となる「トヨシロ」,そしてでん粉原料用の「コナフブキ」など,1985 年以前に育成された総ての国育種学研究 20: 164–170 (2018)doi: 10.1270/jsbbr.18J14産品種はGr に対し抵抗性を持たない。
このため,生産側からGr 抵抗性品種が,実需側からは調理加工時に歩留りの高い品種が,強く望まれていた。


【 時代背景 】

食生活が大阪万博を機に大きく変化し、外食・コロッケなど冷凍や加工食品が増加するにつれ、当時の主力品種でセンチュウ被害が拡大すると、国益を損なうという危機感が感じられます。
全国の発生面積は1 万ha を超え,さらに増加傾向にあるとあります。男爵栽培面積は、H20資料で84,900ha。約11%で発生していることになります。
北海道の男爵栽培面積は全国の65%を占めることから、重点的に対策が必要だったとわかります。
この品種については試験段階で、「ホクホクでない」とシニアに否定され苦労したそうです。
えぐ味の元となるグリコアルカロイド含量が「男爵薯」より多く,特に曝光により増加するので、遮光など保管に留意する必要があるようです。
北見地方で施肥や栽植密度の試行錯誤を行い産地化に成功したとあり、現在もJAきたみらいは、「黄爵(とうや)」ブランドで出荷しています。

優れた特性から、交配親となり、「らんらんチップ」「ゆきつぶら」「きたかむい」などが育成されています。いずれもジャガイモシストセンチュウ抵抗性をもつ品種。


【 外観 果肉 特性 】

果肉が黄色く、丸っこい形。芽が浅いので、皮むきしやすいことから調理には都合が良いです。
データ上、デンプン質は男爵に比べてやや低いものの、煮崩れしにくいじゃがいもです。
カレーや肉じゃがなどの煮込み料理や滑らかな舌触りを生かしてサラダなどに向いている品種です。
なめらかな果肉印象なので、煮物料理など、調理用途を選べば優れた特性を表します。
黒変しにくいようで、加工需要でも活躍しそうです。

関連ワード

やさい土物じゃがいもトウヤ洞爺とうや男爵黄爵

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