行者にんにく　ぎょうじゃニンニク　アイヌネギ　エゾネギ　行者忍辱

科:ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
属:ネギ属 Allium
種:ギョウジャニンニクA. victorialis L.

北海道では群生している場所があるようです。
なかなか手に入らない、希少野菜ですが、高冷地での栽培も始まっています。
修験者が食べて精をつけたとされます。
一方で、精が付きすぎるので、食べる事を禁止されたとも。
現在は、「日本食品標準成分表」に掲載されているので、野菜と捉えられています。
平仮名「ぎょうじゃにんにく」で検索してください。

【　育つ環境　】
北海道では、日当たりのよい急な山岳傾斜地で群生しているようです。
採取しようと山に入り、滑落して事故になるケースも多いようです。
栽培方法が一定程度確立しているのですが、適地は限られています。
夏の気温が２２～２３度以上にならないことが必要です。ですので、一般地の平野での栽培は困難です。
ギョウジャニンニクは、休眠期間があり、休眠打破のためには、冬の気温0度以下が45日以上続く必要があります。
必然的に、かなり限られた環境でないと、栽培は難しいということになります。

また、経済作物という点では、3年以上の年月がかかる　という事も、簡単には広まらない理由になります。

品種改良（F1）の「行者菜」のほか「 八幡平行者（よみ：ﾊﾁﾏﾝﾀｲｷﾞｮｳｼﾞｬ ）」が品種登録されています。
「 八幡平行者」は、八幡平市による登録品種。
「「今泉2号（別名行者ニラ）」は、登録拒絶となっています。