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サンセーキ サン世紀
【 サンセーキ って品種? 】
青梨の一番人気品種「二十世紀」梨は、通常、キズ、病気や害虫から守るために、袋掛けしています。
サンセーキは、袋がけをせずに、太陽にじゅうぶん当てることで、糖度の高い、甘い梨に仕上げたものです。
「三世紀」ではなく、「太陽」にあてたので、「SUN」+「世紀」というのがネーミングの元のようです。
つまり、品種としては「二十世紀梨」で、栽培法の違いで名称を変えたということになります。
人間同様、太陽の下で元気に過ごしたので、シミが多く、外観がいまひとつというのが難点です。
その点、無袋栽培の「サンふじ」など、リンゴとはかなり違う点になります。
見た目より、味優先。消費者にとっては、嬉しいことです。
【 商標登録 】
「サンセーキ」は、全国農業協同組合連合会が果実名として商標登録しています
以下抜粋
出願番号:商願昭55-79041
先願権発生日:昭和55(1980)年 9月 29日
商標(検索用):サンセ-キ
以前はJA長野が登録していたようですが、確認時点では全農となっています。
二十世紀梨といえば、島根を代表する梨ですが、サンセーキは、現在も長野県が主な生産地になっています。
本件とは無関係ですが、「二十一世紀」梨はすでに商標登録されています。
鳥取県米子市 有限会社秀起カンパニーによるもの。梨を生産しているわけでは無いようです。
【 実際に食べた印象 】
800gはある、けっこう大型の個体で、長野県松川のもの。
外観は、日焼けなのか、茶色い部分や円状のシミのような部分があります。
皮は、大型の個体ということもあるでしょうが、厚めの印象。
サクサクと心地よく皮むきできます。
ジューシーさもたっぷり。
食感は、しっかりとした輪郭のある、二十世紀らしいザラザラ・ザクザクとした感じ。
柔らかくはなく、歯ごたえを感じます。
大型の個体だったので、余計にそう感じるのかもしれません。
長野県で販売していた10月初旬時点のものは、総じて大型のものでした。
香りはあまり感じられません。
甘さは強めですが、酸味も二十世紀より強く感じられます。
果肉のザクザク感が強めで、二十世紀の繊細な感じとはずいぶん違いが感じられます。
甘酸のバランスは良く、独特の食感も楽しい梨でした。