シナノピッコロ
Shinano piccolo

通常よりも小さな、海外でよく見るようなサイズのりんごです。
日本のリンゴは、本当に立派なサイズなんですよ。
国内では大きいほうが好まれますが、他との差別化の点では面白味がある商品です。
長野県育成の品種。

【　品種登録情報　】

作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill.　（和名：リンゴ属）
登録品種の名称 シナノピッコロ　（よみ：ｼﾅﾉﾋﾟｯｺﾛ ）
登録年月日 2006/07/13
育成者権の存続期間 30年
育成者権の消滅日 2021/07/14
品種登録者の名称及び住所　長野県 （380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692-2）

この品種は、「ゴールデンデリシャス」に「あかね」を交配して育成されたものであり、果形が長円、大きさが小、果皮を被う色が赤の育成地（長野県須坂市）では９月中旬に成熟するやや早生種である。・・・
果梗の長さ及び太さは中、肉こうの有無は無である。果心の形は円錐、大きさは小、果肉の色は白、褐変化は弱、硬さは硬、肉質は中、蜜の多少は無～僅、甘味は中、酸味は弱、渋味は無、香気は中、果汁の多少は多、種子の形は倒卵、大きさは中である。発芽期及び開花期は中、成熟期はやや早で育成地においては９月中旬である。後期落果は無～僅、普通貯蔵及び冷蔵貯蔵はやや長、心かびの発生は無～僅である。「ガラ」及び「さんさ」と比較して、果実が小さいこと、果皮の着色部縞模様が少ないこと等で区別性が認められる。

【　実際に食べてみた印象　】
小さめのりんご。「アルプス乙女」ほど小さくはないですが、普通のリンゴをひとまわり小さくしたような大きさ。
量ってみると130ｇ-170ｇでした。
長野産でいえば、「シナノプッチ」と同じような大きさ。

小さいので、丸ごとかじってみる事に。
全体がしっかりとした、堅い実です。心地よい香りが感じられます。
甘みはほどほどで、酸味は多くはないですが、バランスは良いです。
皮が少々厚い個体で、口の中で少し気になりました。
根気よく噛んで入ればよいだけのことですが。
皮むきをするというほどではないですが、気になる人は剥いて食べたほうが良いでしょう。
しっかりした堅さがあるので、小さくても満足感はありました。
小腹がすいたときに丁度いい大きさですね。