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紅秋光 べにしゅうこう
秋田県オリジナルの赤りんご。
「ふじ」の枝変わり「みしまふじ」の変異とされています。
千田宏二(ちだ こうじ)氏が「みしまふじ」から変異を発見し育成したものとされます。
千田宏二氏は、平鹿果樹農協の組合員(現 秋田ふるさと農業協同組合)で県指導農業士の方。
「みしまふじ」も、秋田県生まれ。晩生で、平鹿郡三島で見つかったリンゴ。
蜜入りしやすく、食味の良い品種。
赤黒い印象が強いリンゴで、「ふじ」とは外観でも別物だとわかります。
【 秋田県オリジナルりんご品種 】
秋田県がオリジナル品種で、秋田県が登録した農水品種登録のあるものは以下。
括弧内は、登録年
アキタゴールド(1992) 秋田紅あかり(2005) ゆめあかり(2007) 秋しずく(2007)
秋田紅ほっぺ(2009) 秋田19号(2018)
秋田19号は、「金蜜花火」。放射状に密がはいりやすい品種。
【 品種登録ほか 】
農水省の品種登録にはありません。
希少で、生産量も少ないと思われます。
同時に情報も少ないです。
「紅秋光」だけで検索すると、当サイトが上位にヒットします(笑)。
ありがたい事です。非常に目にする事も少ないと思われます。
少ない情報から、ピックアップ。
以前あった、平鹿地域振興局農林部 文 果樹産地を支える二刀流のありかた は削除されていました202412。
参考になる記事
時代を語る・千田宏二(30)「紅秋光」を選抜育成|秋田魁新報電子版
https://www.sakigake.jp/news/article/20190509AK0018/
平成12(2000)年、自園地で、ずんぐりして芽が多い、変わった枝を見つけ、接ぎ木して育てたそうです。「みしまふじ」の枝変わり(突然変異)でした。
最初はパッとしない評価だったものの、子どもが育つように年々変化が見られ、実も色も味も改善されたとのこと。
【 食べた印象 】
道の駅あきた大潟で入手した個体。
店員さんと、短いやりとりをした記憶があります。
珍しいので、短い時間、質問をさせて頂きました。
引き取りの形で販売しているというお話だったと思います。
ラベルはこちら
なかなか味わいが他と違って、面白みのあるリンゴだと思いました。
秋田はあちこち回ったのですが、ここでしか入手できませんでした。
赤い外皮に、まばらな斑点。ホリの浅い顔立ちで、印象的でしたが、親しみが持てます。
赤い皮ですが、けっこう黒っぽい感じ。ロウは少なく、皮からは強めの香りが感じられます。
大きさとしては、箱でいう32-36玉くらいの大きさ。
切る前から、香りたっぷり。
切ってみると、確かに密が入っていました。
甘さがしっかりあるのですが、香りと酸味が勝る印象で、好印象です。
甘さだけが評価点ではないですね。
皮が厚く感じられたと記録しています。皮むきしたほうが美味しく感じられるかもしれません。
実の堅さは、中心部ほど柔らかいという印象。食べやすい果肉です。
個性的な味わいで、ハッキリしていて、親しみが持てました。
とくに、後味がスッキリして、すがすがしい美味しいリンゴでした。