シナノドルチェ

長野県育成のりんご品種。早生で9月には店頭に出てきます。
名付け親は当時の県知事　田中康夫だそうです。
イタリア語のdolce（ドルチェ）との合成語。甘い、やさしい　といった意味。
「食後のデザート」のイメージ。

【　品種登録情報　】

作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill.　（和名：リンゴ属）
登録品種の名称 シナノドルチェ　（よみ：ｼﾅﾉﾄﾞﾙﾁｪ ）
登録年月日 2005/02/07
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所　長野県 （380-8570 長野県長野市大字南長野字幅下692番地の2）

この品種は、「ゴールデン・デリシャス」に「千秋」を交配して育成されたものであり、果形が長円、大きさが大、果皮を被う色が赤の育成地（長野県須坂市）では９月上旬に成熟する早生種である。・・・「千秋」と比較して、果形が長円であること等で、「つがる」と比較して、果芯の形が円錐であること等で、「ふじ」と比較して、成熟期が早いこと等で区別性が認められる。

【　長野県が育成した品種　】

農水省に品種登録のある長野県育成のリンゴ（内は申請年度）。

高嶺たかね（1984）　　シナノスイート（1994）　　シナノレッド（1995）　　シナノゴールド（1996）
シナノドルチェ（2002）　　シナノピッコロ（2004）　　シナノプッチ（2009）　　シナノホッペ（2011）
シナノリップ（2015）　　

【　じっさいに食べてみた　】

縦長の形で、淡くて不明瞭な縦縞があります。
ロウ質は多めで少しベトつきます。
果肉はかなり白い感じ。
断面の褐変は早い印象です。

まずは、ジューシーさが印象にのこります。
多汁でリンゴらしい、甘酸っぱさ。

甘さが十分なうえに、適度な酸味がバランスよく、しかもジューシー。おまけに良い香り。
これは美味しくないわけありません。
すべてが平均点以上で素晴らしいです。

果肉が堅すぎないことも、美点です。皮も厚すぎない。
結果として、かぶりついた時の、「リンゴ感」が強く感じられます。

早生とは思えない、総合点の高いリンゴで、皮むきしないで食べたいリンゴです。

202301