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秋星 しゅうせい 赤りんご TX
カテゴリ:くだもの
石川県が生んだ、珍しい赤リンゴ品種。
個性的。
ファイル名:syuusei-apple-20230118tx.jpg
秋星
石川県が開発したリンゴ「秋星」
金沢市出身の作家、徳田秋聲(とくだしゅうせい)に因んでつけられたようです。
栽培地で10月初旬~10月末頃まで収穫されます。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 秋星(よみ:シュウセイ )
登録年月日 2005/09/13
育成者権の存続期間 30年
品種登録者の名称及び住所 石川県 (920-8580 石川県金沢市鞍月1丁目1番地)
この品種は、「ふじ」の自然交雑実生から育成されたものであり、果形が円錐、大きさが大、果皮を被う色が赤の育成地(石川県金沢市)では10月上旬に成熟する中生種である。・・・果心の形は長楕円、大きさは中、果肉の色は白、果肉の褐変化は弱、硬さ及び肉質は中、蜜の多少は無~僅、甘味は高、酸味は弱、渋味は無、香気はやや少、果汁の多少は多、種子の形は倒卵、大きさは中である。発芽期はやや早、開花期及び成熟期は中で育成地においては10月上旬である。結果の早晩は早、後期落果は少、普通貯蔵及び冷蔵貯蔵は長、心かびの発生は無~僅である。「ふじ」及び「陽光」と比較して、着色部縞模様が無いこと、果心の形が長楕円であること等で区別性が認められる。
以上
石川県が登録している果実品種には、1房1万円越で販売されている高級ブドウ品種「ルビーロマン」のほか、ニホンナシ「石川n1号(加賀しずく)」があります。
北陸三県で、リンゴ品種登録は、たぶんこの品種だけなのではないでしょうか。
「ふじ」の自然交雑実生を育成とありますが、DNA解析で、片親は「つがる」と推定されるとの記述あり。根拠をあたりましたが、見つかりません。
【 徳田秋聲(とくだしゅうせい) について 】
金沢市出身の小説家。現在のひがし茶屋あたりに住んでいた影響か、色恋沙汰を細かく描写する作家。
したがって、名前は知られていても、教科書に載せられる作品ではないです。
自身の恋愛遍歴も多彩です。
ご興味のある方「徳田秋聲記念館」へどうぞ。
石川県金沢市東山1丁目19番1号
サイト
https://www.kanazawa-museum.jp/shusei/
【 じっさいに食べてみた 】
かなり大きなリンゴでした。350g前後。
赤味が強く斑点と縦に縞模様。
かなり個性的な外観です。
味のほうも個性的。
皮がうすい印象。皮ごと食べたいですね。
酸味が強く感じられ、香りも同様に強いです。
多汁で甘酸っぱさが広がる、心地よい味わい。
純繰りに次々と感じられる、面白いリンゴです。
酸味 → 香り → 甘味 → 酸味・・・
果肉は柔らかめの印象です。褐変はゆっくりですが、あります。
ジューシーなので、粗い感じは無く、ザクザクとした感じ。
普通はマイナスポイントなのではないかと思われる、このスカスカした感じは、他にはあまり無いように思います。
ところが、これが美味しい。ジューシーだからでしょうね。
ザクザクした食感の途中で、例の 酸味 → 香り → 甘味 → 酸味・・・ 無限ループ。
正直、へぇーっ と感心してしまいました。
「バランスのとれたリンゴ」という評が多いようですが、も少し味わって食べてみてはいかがでしょうか。
とても美味しく楽しい味わいでした。また食べたい!