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ひろさきふじ 弘前ふじ
「ふじ」の枝変わりで、早生りんご。
酸味よりも甘さが印象に残るリンゴです。
本来は、ひらがな表記「ひろさきふじ」ですが、販売上は漢字表記になっていたりします。
【 ひろさきふじ の由来 】
弘前市鬼沢 大鰐勝四郎氏のりんご園で、「ふじ」の早熟なものを見つけた、枝変わり。
1984年のこと。
一本の枝だけ赤く色づいているので、固定化し、残したようです。
10月初旬には収穫されますので、オリジナルふじよりも早めです。
早生種なので、保存性には課題がありますが、早めに、「ふじ」本番の味わいを楽しめるのは、差別化になります。本家より美味しいんじゃないか?とも思います。
香りや、酸味の点では、何か物足りない感じもあります。
農水省の品種登録データベースには登録が見つかりませんでした。
外観上は、ふじ似ですが、最初は縞状に筋ができますが、着色とともに不明瞭になるようです。
【 夢ひかり について 】
「弘前ふじ」は、産地ブランド品として、商標登録されています。
名前は、「夢ひかり」。
糖度、外観等を選別した、良品です。
◆商標登録情報 以下。
先願権発生日:平成9(1997)年 8月 6日
商標(検索用):夢ひかり
権利者 氏名又は名称:つがる弘前農業協同組合
商品および役務は、「りんご、その他果実」となっています。
【 早生ふじ とは? 】
「早生ふじ」は、品種名ではありません。
「ふじ」「サンふじ」よりも、早く成熟して出荷できるリンゴ。
「ふじ」の枝変わりや変異種で、血統を受け継いでいるので、外観は「ふじ」に良く似ています。
「ひろさきふじ」 青森県弘前市の大鰐勝四郎氏の園地で見つかった枝変わり
「ほのか」 青森県平川市の景幸園で「ひろさきふじ」の枝変わりを発見
「やたか」秋田県平鹿郡増田町で平良木忠男氏の発見
「紅将軍」 山形県東根市の矢萩良蔵氏が、「やたか」の枝変わりを発見
「涼香の季節」山形県南陽市で船中和孝氏の発見 大玉傾向
外観は、「ふじ」に似ていますが、味わいには違いが微妙にあります。
だから、品種登録できたのでしょう。
【 じっさいに食べてみた 】
見た目は、「ふじ」。
一足早く食べられる、という喜び。
JAつがる弘前が出荷している、「夢ひかり」を購入。美しい個体。
全体に綺麗に色づいています。
シールが添付されています。
ラベルには糖度13度以上を選別とあります。
やや縦長な印象の個体もありました。
果肉は柔らかめの印象。11月初旬の入手なので、少し遅め。
本来の食感と違うかもしれませんが、柔らかめという印象は、他のサイト意見と一致します。
サクサクと食べやすいです。
切った断面は、すこし蜜入り状態でした。
甘味、酸味もありますが、おだやかで、甘味が思いのほかたっぷり感じられます。
全体に「ふじ」によく似た味わいです。
「ふじ」登場まで待てない! という人にも、満足できるリンゴという印象です。