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こうこう
あえて、平仮名の名にしたようです。
いろんな意味をもたせる事ができます。
「弘黄」弘前大学うまれの黄色
「幸黄」幸せを呼ぶ黄色
「煌煌」光り輝く ・・・
弘前大学名誉教授 塩崎雄之輔氏の育成品種。
弘前大学に在学中、多数の品種を生み出し貢献しています。後述。
両親ともに赤リンゴですが、できた「こうこう」は黄リンゴです。
蜜入りしやすい品種。
入手した山形県のほか、青森県では数か所で見かけましたが、他県では見ない品種です。
市場にも出されるのかもしれませんが、見かけません。
希少品種と言ってよいでしょう。
あまりに美味しいので、すぐに全部食べてしまいました・・・。
また食べたいリンゴのひとつです。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。塩崎雄之輔氏個人として登録。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 こうこう (よみ:コウコウ )
登録年月日 1999/04/15
育成者権の存続期間 25年
育成者権の消滅日 2008/04/16
品種登録者の名称及び住所 塩崎雄之輔 (038-1311 青森県南津軽郡浪岡町大字浪岡字細田189-1)
この品種は,「弘大1号」に「ふじ」を交配して育成されたものであり,果実の外観は扁円形,果皮を被う色は淡い紫紅で,大きさが中,育成地(青森県南津軽郡藤崎町)において10月下旬頃に成熟する品種である。・・・果実の外観は扁円,王冠は中,がくの開閉は開,がくあの深さ,広さ及びこうあの深さは中,広さはやや広である。果実の大きさは中,果皮の地色は黄,被う色は紫紅,被う色の強さは淡,型は縞不明,量はかなり少である。・・・果肉の色は黄,硬さは硬,褐色化は弱,蜜の多少は多である。甘味はやや高,酸味は弱,果汁の多少は中,種子の形は倒卵,大きさは中である。・・・「金星」と比較して,果実が扁円形であること,さびの量が少ないこと等で,「メロー」と比較して,花の色が淡桃であること,果実が扁円形であること等で,「ぐんま名月」と比較して,果実が扁円形であること,がくの開閉が開であること等で区別性が認められる。
無袋栽培に向いており、良食味なので、栽培が広まって、手軽に入手できるようになると嬉しいですね。
【 弘前大学の育成リンゴ品種 】
農水省に本種登録のある、国立弘前大学育成のリンゴ品種です(2022時点)。
紅の夢 くれないのゆめ(2008) 弘大みさき ひろだいみさき(2008) HFF33(2013) HFF60(2013) HFF63(2013) 麒麟児 きりんじ(2020)
HFF33 は、「美紅(みく)」、HFF63 は「きみと」の名で流通しています。HFF60は、果皮が黄色で果肉が赤い品種。
塩崎雄之輔氏はHFF63までの全ての育成に関わっています。
HFFはコードネーム。
弘前大学農学生命科学部附属 藤崎 農場うまれ。
HFFは、Hirosaki大学の Fujisaki Farmの略号だったんですね。
【 じっさいに食べてみた 】
やや小型で36玉サイズくらいの2個入りのもの。
山形県大江町産の個体。
皮周辺からも良い香りが漂ってきます。
切ってみると、見事な蜜いり。
果肉は、堅くはなく、手に持った感じは全体にやや柔らかい印象です。
香りは、パイナップル似で、独特なものがあります。
甘さはとても甘い。かなり甘いリンゴです。
いっぽう、酸味はわずか。
果肉は、シャリッとした食感で、とても良い。
ジュースも豊富。とても多い。
パリッ → サクサク → ジュワー → シャリシャリ→ が続きます。
かなり美味しいリンゴだなと思いました。
皮はほとんど気にならないので、皮ごと食べたい品種。
あまりに美味しいので、すぐに全部食べてしまいました・・・。