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秋ひかり あきひかり
紅玉ゆずりの、酸味に特徴のあるリンゴ。
【 このリンゴの来歴 】
育成者である飯島貞次氏は、長野県の果樹試験場 元職員の方です。
飯島貞次氏は、シナノレッド、シナノスイート、シナノゴールドといったリンゴの育成のほか、桃の「なつき」「なつっこ」、ぶどうの「ナガノパープル」の育成にもかかわっています。
「秋ひかり」は、「ふじ」と「紅玉」を交配したもの。1990年代のようです。
飯島氏は、出来たリンゴを品種登録せず、また、このリンゴに特に名前をつける事もなく、地元スーパーで販売され、静かな人気があったそうです。
この名もないリンゴを、2010年 須坂市福島町の丸山厚氏らが須坂市で協議会を立ち上げ、ブランド化します。
「秋ひかり」の商標登録について、現在確認できませんでした(2023)。
【 じっさいに食べてみた 】
産地は、須坂よりもずいぶん南にある、下伊那郡松川町。
どういうご縁か、栽培されているようです。
こんな紙が入っていました。
外観は変哲ない、ごく普通の赤りんごに見えます。
ろうは少ないほう。多くはないです。
皮は案外薄いです。
果肉が柔らかめなのでそう感じるのかもしれないです。
果肉は やわらかく、硬いとはいえないように感じました。
多汁感は少なめ。
香りは噛むとよく感じられ、鼻にぬけてくる、とても良い香り。
甘さは適度に甘い印象。
酸味は やや強め。
酸味と香りに特徴。
バランスとしては、酸味を全面に感じるりんご。
でも、紅玉ほどではないという位置づけ。
親の性質を受けて良い個性になっています。
蜜入りになりやすい品種だそうです。
散らばるように、密が入っていました。
甘いだけじゃない、蜜入りりんご という個性。面白いですね。