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さしゃ 美丘 みおか 赤リンゴ TX
カテゴリ:くだもの
品種名は「さしゃ」。美丘は商標です。
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さしゃ 美丘(みおか)
「さしゃ」は品種登録された名称。ひらがなです。
漢字にすると「紗々」ですが、同名でロッテのチョコ「紗々」(1995~)があるので避けたのでしょう。
育成者は、山下豊光さん。
育成開始は1977年からですが、完成をみたのが1999年。22年が費やされています。
「美丘」は、原田種苗さんの登録商標です。
育成権は消滅しています。
既に「さしゃ」の名で消費者に知られているので、今後も名前は併用されていくでしょう。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録があります。抜粋し引用。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Malus Mill. (和名:リンゴ属)
登録品種の名称 さしゃ (よみ:サシャ )
登録年月日 2002/11/14
育成者権の存続期間 25年
育成者権の消滅日 2008/11/15
品種登録者の名称及び住所 山下豊光 (036-8134 青森県弘前市大字一野渡字岡本99-11)
この品種は、「ふじ」に「王林」及び「世界一」の混合花粉を交配して育成されたものであり、果実の外観が円、大きさが極大、果皮を被う色が赤の育成地(青森県弘前市)では11月上中旬に成熟する晩生種である。・・・果実の外観は円、王冠は弱、がくの開閉は閉、がくあの深さは中、広さは広、こうあの深さは深、広さは広、果実の大きさは極大、果皮の地色は黄緑、果皮を被う色は赤、被う色の強さは中、型は縞明瞭、量は多、さびの位置はこうあ、量は中間、さび状果点は無、果点の大きさ及び密度は中、スカーフスキンは有、果皮のろう質は少、粗滑の程度は中である。・・・果肉の色は黄、果肉の褐色化は強、硬さはやや硬、きめは粗、蜜の多少及び甘味は中、酸味は弱、渋味は有、香気は少、果汁の多少は多、種子の形は倒卵、大きさは中である。・・・「ふじ」と比較して、果実の外観が円であること、果実が大きいこと、渋味が有ること等で、「北斗」と比較して、こうあの深さが深いこと、果実が大きいこと、渋味が有ること等で区別性が認められる。
「王林」と「世界一」の混合花粉を石松子(せきしょうし)と混合した物を使用して人口受粉させています。
石松子は、花粉の増量剤で、効率的に受粉するために使われます。
シダ植物「ヒカゲノカズラ」の胞子だそうです。
【 商標登録について 】
品種名ではない方の、通り名「美丘」は、商標登録されています。
登録5396127
先願権発生日:平成22(2010)年 9月 27日
商標(検索用):みおか\美丘
権利者 氏名又は名称:株式会社原田種苗
㈱原田種苗さんは、りんごの他、果実等の苗木を販売する企業です。
青森県青森市浪岡大字郷山前字村元42-1
苗木も「美丘」名で販売されています。
【 じっさいに食べてみた 】
とても大きな個体。バカでかいと言って良いです。
12月に入手したもの。
大きなわりに、果肉が緻密で堅さもあると思いました。
パンパンに張っている感じです。
酸味も感じられ、香りもしっかり立って良い印象。
しかも、果汁が多く、満足感は高いです。
大柄なので、「おおあじ」なのかと思いきや、濃厚で、とても優れた味わいです。
皮周辺からか、わずかに渋味を感じますが、特に気になりません。
蜜入りになりやすいのか不明ですが、蜜入りでした。
変色は、早くはないようですが、時間とともに褐変します。
とても大柄なわりに、大味ではなく、充実した果肉で、大満足。
保存性が良いようで、時間が経過すると、味が一変しておいしくなったという記述もあります。貯蔵で糖度があがるケースもあるようですが参考まで。
晩生品種で11月収穫。
私の食べた時点で、ちょうど良かったようです。