アレッタ　

株式会社ナコスが育成した、ケールとブロッコリーの交配品種。
今回入手したものは、花蕾が多く葉が小さなもので、スティックブロッコリーにも似ています。
色がとても深い緑色。


【　品種登録情報　】

農水省に品種登録されています。抜粋し転載。

作物区分 野菜
農林水産植物の種類 Brassica oleracea L. convar. botrytis (L.) Alef. var. cymosa Duch. x Brassica oleracea L. var. sabellica L.　（和名：ブロッコリー変種×ケール　サベリカ変種）
登録品種の名称 アレッタ　（よみ：ｱﾚｯﾀ ）
登録年月日 2011/03/15
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所　東村篤志 （498-0022 愛知県弥富市）
登録品種の育成をした者の氏名　東村佑介
子葉色は濃緑、はい軸の色は中紫、草姿高は中、茎の太さは太、茎の長さは中、側枝の発生は中、総葉数は極多、葉の長さはやや長、葉の幅は広、葉形は倒卵形、葉先の形は丸、葉の湾曲は平面、葉縁の波打ちは少、葉縁の切れ込みは少、葉色は濃緑、葉の色素は淡、ろう質は中、花らい球の形状は丸形、花らい球面の凹凸は中、花らい球重は小、花らい球径は極小、花らい球高は中、花らい球の基本色は緑、花らい球緑の区分は緑、花らい粒の大きさは中、リィ－フィーの発生は少、花らい球茎の長さはかなり短、花らい球茎の太さはかなり細、花らい球茎の色は淡緑、花らい球内茎断面の緑色度は淡緑、側枝花らいの発生は多、収穫期は極晩である。　出願品種「アレッタ」は、対照品種「スティックセニョール」と比較して、はい軸の色が中紫であること、収穫期が極晩であること等で区別性が認められる。 対照品種「グリーンボイス」と比較して、はい軸の色が中紫であること、収穫期が極晩であること等で区別性が認められる。

東村篤志さんは、㈱ナコスの代表取締役。
ナコスブロッコリーファ－ムを運営されています。事業は野菜種子販売・青果物販売。

直売所も運営しています。詳しくはＨＰでどうぞ。
http://e-broccoli.co.jp/


【　そっくりな　「ケロッコ」　】

非常に似たものに、「ケロッコ」（住化農業資材）があります。
住友化学株式会社のグループ会社で、農業資材等を扱う、住化農業資材株式会社の育種品種です。
カタログには、「ケールとブロッコリーが結婚？「ケロッコ」はその両方の良さを兼ね備えた美味しく食べやすく栄養価の高い新野菜です。つぼみも茎も葉も全部、余すとこなく収穫・食べることができます。簡単レシピも充実しています！」とあります。
くわしい育成経過は書かれていませんが、ケールとブロッコリーが、「母」と「父」なのでしょう。
2018年ごろから市場投入されているようです。


【　じっさいに食べてみた　】

葉、茎も蕾も食べられて、ケールのようなクセがないとのこと。
塩ゆでして、どんな感じか確かめてみました。

バッサリと２つに切って、茎のほうから投入。

葉は１分程度で茹で上がります。
茎は全体に細かったので、案外短くて1分半程度で茹で上がりました。

苦味や変なクセは全くないです。それでいて濃厚で、旨味と甘味を感じられます。
繊維質な部分はあまり感じられず、甘味のある、非常に食べやすい野菜です。

ちなみに、生で葉を食べてみると、青臭さはありますが、苦味などはなく、ほんのりと甘いです。

単に塩ゆででしたが、おひたしや和え物だけでなく、フライパンで蒸して温野菜サラダも良さそうです。オリーブオイルやニンニク、豚肉、きのこ類と相性が良さそうです。

味自体は、ケロッコはもちろん、カーボロネロにも良く似た味わい。
なかなか美味しい野菜でした。