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なつしずく
極早生の青梨。
青梨の主要品種は、「二十世紀」単一といえる状況で、中生品種。
収穫期の分散に寄与し、需要期の中元・旧盆需要期に収穫できることから、期待されています。
近年比較的入手しやすくなってきた印象で、栽培面積が増えているのでしょう。
「幸水」より10日程度早い、と評価されています。
「夏に採れるみずみずしいナシをイメージ」して名付けられています。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Pyrus L. (和名:ナシ属)
登録品種の名称 なつしずく (よみ:ナツシズク )
登録年月日 2008/03/13
育成者権の存続期間 30年
品種登録者の名称及び住所 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (305-8517 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1)
この品種は、「平塚25号」(「幸水」×「菊水」)に「筑水」を交配して育成されたものであり、果実の形が扁円、果実の大きさが中、果皮の色が黄緑の育成地(茨城県つくば市)では8月中旬に成熟する早生種である。・・・果実の大きさは中、果皮の色は黄緑、果点の大きさは小、密度は密、果面の粗滑は滑、・・・果肉の色は白、硬度は軟、粗密は密、甘味はやや高、酸味は弱、果汁の多少は多、種子の大きさはやや小、形は卵である。開花始めは晩、成熟期は早で育成地においては8月中旬、裂果は無である。「八里」と比較して、梗あが広いこと、ていあが深いこと等で、「幸水」と比較して、果皮の色が黄緑であること等で区別性が認められる。
交配を図にしてみます。
育成論文が出ています。
ニホンナシ新品種‘なつしずく’ / 2009年4月 果樹研究所研究報告
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010791638.pdf
赤梨は、品種による収穫期のズレがあり、熟期の分散が図られていますが、青梨は、中生の二十世紀系統で単一傾向であることから、8月上旬から収穫できる早生の青梨を育成したとあります。
「八里なし」や「八雲」も早生品種の青梨ですが、いまひとつ普及しない事から、期待されています。
「八里なし」については、拙文を参照ください。
https://tikuwapop.com/sozaiDetail.php?num=971&words=%E5%85%AB%E9%87%8C
果実の色が緑色から黄色への変化が早い品種だそうで、適期に収穫したい農家さんにとっては、やきもきする所です。
【 極早青梨の品種 】
青梨といえば、「二十世紀」単一といってよい状況です。
しかし、「二十世紀」は、中生であることから、旧盆前の中元などの贈答需要に間に合うような早生品種の青梨登場が待たれていました。
極早生の青梨系では、「八里(やさと)」「八雲」といった品種がありました。
理由は判りませんが、普及しないまま現在に至ります。
「なつしづく」は、過去に生まれた品種を超える期待が込められています。
実際、店頭でも見かける機会が増えたのを見ると、生産側にとってもメリットのある、期待に添う品種のようです。
なお、青梨の早生品種では、栃木県が育成した「おりひめ」があります。
期待品種としては、農研機構の育成した「蒼月(そうげつ)」が2021年登録出願中です(202308時点)。
【 じっさいに食べてみた 】
300 グラムほどの個体。
外皮が、青いものや、黄色が混じったものが混在しています。
切ると、芯の部分が小さいので、可食部は案外多いです。
全体に、堅い感じではありませんが、果肉は密な印象。
噛むと、柔らかめなので程よくほぐれ、甘いジュースで口の中が満たされます。
甘味はやや高い印象で、じゅうぶんな甘さをもっていました。
皮ごと食べたらどうかと試みましたが、皮が薄いので、まるごと食べることもできそうです。
暑い時期に出て来る梨です。
ほどほどに冷やして頂くのが良いです。
とても美味しい梨でした。
2026年再度入手。
けっこう甘味は強く、ジュースもたっぷり。
満足感も高いです。
酸味は僅かに感じられます。
香りは特に感じられませんでした。
サクサク、シャリシャリした食感。
青梨らしい、期待通りのもの。
果肉は、それほど堅くない印象で、食べやすいです。
暑い季節に出回る品種です。
キリリと冷やして、食べたいですね。
202308
202608改






