四川児菜、子持ち高菜、祝蕾、蕾菜　儿菜（アルツァイ）抱芥菜　子宝菜　娃娃菜
しせんあーさい　Sichuan Konna

アブラナ目アブラナ科に属する中国野菜で、からし菜の変種と考えられています。
高菜と名前に入っていますが、高菜とは別物とされています。
葉っぱなど、味は高菜のものです。
中国野菜なのですが、「あーさい」は馴染めないのか、色々な名前で市場に出ています。
おそらく同じものか、お仲間と考えて良さそうです。

中華系野菜のうち、似たものに、ザーサイの素になる大介菜（ターチェツァイ）およびその変種があります。株元にコブコブができるタイプで、それを漬物にしたのがザーサイ。

代表的な、脇芽を食用とする商品としての「四川児菜」の類をまとめてみます。

【　博多蕾菜　】

福岡県の福岡園芸が育成したものが「博多蕾菜」で、JA全農ふくれんが苗生産とブランド化に取り組んでいます。

博多蕾菜は平成20年8月JA全農により商標登録されています。

商願2008-66338
商標(検索用)：博多蕾菜
標準文字商標：博多蕾菜
(561)称呼（参考情報）：ハカタツボミナ，ツボミナ，ツボミ，ハカタツボミ
権利者　氏名又は名称　：全国農業協同組合連合会
住所又は居所：東京都千代田区

【　祝蕾（しゅくらい）　】

奈良県の大和農園が育成したものの商品名が「祝蕾」。
大和農園　祝蕾　HPから転載

○アブラナ科野菜の一種で高菜と同じ仲間。
○アスパラガスのような食感と、高菜のピリ辛さ・ほろ苦さが特徴的な春を告げる新野菜。
○食用部分は、蕾の形に似たわき芽を若穫り。また、葉も高菜同様食べられる。
○サラダやビールのおつまみでの生食、漬物、天ぷらと和洋中問わずあらゆる調理に幅広く利用できる。
○生育適温は10～20℃の秋冬野菜で冬期が温暖な平坦地域に適し、寒さが厳しい地方や積雪地帯の露地栽培には適さない。
○ひと株のサイズは直径60cm、重量３～４kgにもなる。

２週間ほど早く収穫できる早生種「早生祝蕾」もあります。「祝蕾」よりも、やや大型になるもの。
葉、茎も食べられます。
1株につき20個程度収穫することができるそうですが個体差があります。
葉はピリッとした高菜の辛味、外側の大きな葉は固めですが、内側の葉は柔らかくて、抵抗なく食べられます。。炒め物や漬物に。茎の部分も食べることができますが、外側の皮は硬いのでそぎ落として、内側の柔らかい部分だけを食べます。ブロッコリーの茎のような感じ。

【　佐賀県「神埼あーさい」について　】

佐賀県神埼市で栽培されているものは「神埼あーさい」。こちらは地域ブランド名。

神崎市役所　HPから転載

アブラナ科の新野菜「神埼あーさい」は、子持ち高菜や四川児菜(しせんあーさい)とも呼ばれています。県内では初めて本格栽培を行い、新たなブランド名で 特産品にしようと取り組んでいます。シャキッとした食感とほのかな辛味があり、天ぷらや炒め物、スープなどでお召し上がりください。

なお、「祝蕾」「神崎あーさい」で商標登録はありません。農水への品種登録もありません。
「子宝菜」は、たねやのきむら(木村種苗園)　代表　木村護氏が商標登録しています。

【　四川児菜の類の印象　】

こりこりとした食感がとても楽しいですね。蕾の形も、山菜のような春を思わせる見た目です。
程度は異なりますが、高菜の類らしく、辛味を感じる個体が多いです。
やわらかな甘味も楽しい。ある意味、「オトナの野菜」です。

火のとおりが早く調理し易いこと、 火を通すと色が鮮やかな色つやに。
しかも、クセが少ないのと、食感が良いので、用途も広いです。加熱しすぎない調理にむいています。
サラダ、和え物、天ぷら、炒め物、グリル。パスタの具に入れてもいいですね。

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