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新王 しんおう 和梨 202310TX
カテゴリ:くだもの
個性が表とでるか、裏とでるか。
色々と興味深い取り組みです。
ファイル名:sinou-202310tx.jpg
新王 しんおう
2013(平成25)年登録の、比較的新しい和梨。
新潟県オリジナル品種です。
【 品種登録情報 】
農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 果樹
農林水産植物の種類 Pyrus pyrifolia (Burm. f.) Nakai var. culta (Mak.) Nakai (和名:ニホンナシ変種)
登録品種の名称 新王 (よみ:シンオウ )
登録年月日 2013/03/25
育成者権の存続期間 30年
品種登録者の名称及び住所 新潟県 (950-8570 新潟県新潟市中央区新光町4番地1号)
・・・果肉の色は白、果肉の硬さは軟、果肉の粗密はやや密、果実の甘味はかなり高、果実の酸味は低、果汁の多少は多、種子の大きさは中、種子の形は卵形、開花始期は中、成熟期は中、裂果の発生の有無は無である。 出願品種「新王」は、対照品種「豊水」と比較して、花弁の形が丸形であること、花弁の数が7枚より多であること、梗あの幅が広であること等で区別性が認められる。対照品種「あきづき」と比較して、節間長が長であること、果実の形が円形であること等で区別性が認められる。
育成経過等については、新潟県のHPが詳しいです。
新潟県農業総合研究所園芸研究センター 育種栽培科 「研究成果報告平成26年度」
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/216471.pdf
「おさ二十世紀」と「豊水」を交配し、有望な2系統を選抜して育成し品種登録しています。
それが、「新美月(しんみづき)」と「新王(しんおう)」。
自家和合性なので。受粉樹は必要ないそうです。
名前の由来について発表はありませんが、「新」潟生まれで、「新」しい梨であること、梨の「王」様と呼ばれるようになって欲しいとのことでしょう。
【 じっさいに食べてみた 】
つるりとした外観。色も、黄色みが強く、シャンパン色という感じです。
全体に丸みがあって、縦にへこみ筋があります。
皮は薄く繊細な感じ。手に持った感じで、かなり柔らかいのだろうなと感じます。
実際に樹ってみると、かなり柔らかい果肉です。
ほぐれるのも早い印象。
リンゴに似たような何かの香りがわずかに感じられます。
甘味は、とても強いです。
糖度計で測ると、14.4度と、かなりの甘さを持っていました。
褐変は早いようです。
個人的には、もう少し堅さがあるほうが好みですが、言い換えると、ほかにない個性でもあります。
やわらかい梨という個性も、受け入れられれば、強い特徴を持った和梨として高く評価されるようになるでしょう。
甘味が強い、満足感の高い梨でした。