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金星 きんせい 黄りんごTX
カテゴリ:くだもの
黄りんごらしい、甘さと香りが際立つ、おいしいリンゴです。
ファイル名:20231116tx_001.jpg
金星 きんせい
うつくしい金色をしたリンゴなので、「金星」。
青森県弘前市折笠の、佐藤 肇氏が育成した品種。
1954(昭和29)年から育成された品種で、「ゴールデンデリシャス」と「国光」の交配とされますが、現在では違うと考えられています。
1968(昭和43)年に一旦「金嶺(きんれい)」と名付けられましたが、すでに登録があったので「金星」となったそうです。
1972(昭和47)年登録と、かなり歴史のある品種です。
見た目のとても美しい、有袋栽培が標準です。
袋を破いたりして太陽を浴びたものも出回ります。おいしさはこちらの方が格上だそうですが、サビが出やすく外観を損なうので直売所向けになっています。
【 じっさいに食べてみた 】
青森県産の、やや小型の個体です。
かなり大型にもなるのですが、色々試そうと。
つるりとした、美肌の持ち主。
つまり、袋掛けした個体。
切ってみると、まず香りがすごい。
とてもフルーティーな香り。
強いのですが、嫌みなく、心地よいです。
甘味が強く、酸味はほとんど感じられません。
ジューシーさもあって、香りのよい甘い果汁がたっぷり楽しめます。
堅い印象がありましたが、ほぐれるのは早く、食べやすく思えました。
皮周辺に、少し渋みを感じます。気になるときは皮むきすれば良いでしょう。
皮も少し厚めに感じます。
とても良い香りをもった、美味しいリンゴでした。
名前の元は、実のなる様子が、金色の星に見えるからでしょうか。
「金星」は、「きんぼし」とも読めるので、縁起物にも使われそうですね(実際使われているようです)。
11月の青森県内では、あちこちで見ることができました。
リンゴ産地を巡っていると、「ふじ」と「〇〇」だらけ、という偏った売場が多い印象ですが、青森県や岩手県などは、品種の偏りがなくて、実に楽しいです。