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グウェン グエン
gwen
フランス生まれのジャガイモ。
芽も浅くて、俵型をしています。
フランスのジャガイモ品種は、とても多様で、「ジャガイモ専門店」もあるとか。
「グウェン」は、本国でも人気が出てきた品種。
グウェンは、英語圏で見られる女子の人名です。
「よしこ」とか「さやか」みたいな感じでしょうか。
フランスのじゃがいも名は、なぜか女性の名前が多いです。
ベトナムでは、名前の「姓」の方で使われていて、事情が異なります。
フランス生まれの品種ですが、ホームセンターなどでも種イモは売っています。
とても優れたジャガイモ品種です。
登録も比較的最近の品種ですね。
栽培もしてみました。意外に、豊産品種。後述。
【 品種登録情報 】
この品種は農水省に品種登録されています。抜粋し転載。
作物区分 食用作物
農林水産植物の種類 Solanum tuberosum L. (和名:バレイショ種)
登録品種の名称 グウェン (よみ:グウェン )
登録年月日 2020/03/30
育成者権の存続期間 25年
品種登録者の名称及び住所 GERMICOPA BREEDING ( 1, Allee Loeiz Herrieu, 29334 QUIMPER Cedex, FRANCE)
登録品種の育成をした者の氏名 Eric BONNEL
・・・塊茎の肉色は黄、上いも重はやや軽、上いも数はかなり多、上いもの平均重は軽である。 出願品種「グウェン」は、対照品種「コロール」と比較して、茎のアントシアニン着色の強弱が無又は極弱であること、塊茎の光反応による皮のアントシアニン着色の強弱(皮色が淡ベージュ及び黄の品種に限る。)が無又は極弱であること等で区別性が認められる。対照品種「アローワ」と比較して、幼芽の基部のアントシアニン着色の強弱がかなり弱であること、幼芽の頂部のアントシアニン着色の強弱が無又は極弱であること等で区別性が認められる。対照品種「十勝こがね」と比較して、幼芽の頂部の毛の多少が多であること、塊茎の肉色が黄であること等で区別性が認められる。
フランスのジェルミコーパ社の登録品種です。
エリック・ボネール氏の育成品種で、ほかにもジャガイモ「シンシア」「シェリー」「サッシー」など12品種を農水省に登録しています。
国内での販売権は、現在 北海道の㈱ホーブが保有しています。
現在、「シンシア」「アローワ」「サッシー」「グゥエン」「シェリー」「アルバン」の6品種を販売しています。
一部は大手ホームセンターで入手可能です。
【 じっさいに栽培してみた 】
HCで入手した、種イモ。
4月初旬に植えました。
4/26 芽が出ます。
とてもちっぽけな存在。発芽は良好。
その後、草勢は旺盛でした。
その後順調に育って、90日目くらいには、枯れかかっていました。
写真を残せていませんが、早生で早どり品種の印象です。
収穫した印象。
・細長い俵型
・奇形は少ない
・つるつるした外観
・チビじゃがいもも、多い
・収量は意外に多く、揃いも良い
・大いもになりにくく、手ごろなサイズ
収量が多いのは、同時に植えた10品種の中でも特に印象に残りました。
放任栽培でさほど手をかけていないのですが。
市場でいう、「Mサイズ」くらいの大きさに大体揃っています。
耐病性という点でも、特に気になる点は無かったです。
自家消費では、あまり気になる点は、このじゃがいもには無さそうです。
【 たべてみた 】
マルチな用途に向く、優良品種とされています。
豊産なので、覆土の頻度は多めにしたほうが良さそうです。
つるりとした外観で、デコボコがすくなく、芽も浅いです。
何にでも合うというのは心強いです。
とりあえず、蒸してみます。
レンジで5分ほどでも、同じような環境になると思います。
写真では判りにくいのですが、かなり黄色い印象です。
しっとり系の果肉。
ポテサラも良さそうです。
蒸したものを食べた印象。
芽が浅い品種なので、皮むきは楽ちん。
新じゃが状態でしたので、蒸してから皮をむきます。
あついあつい・・・
味は、素直で、ほっくり感とともに、しっとりした感じと甘味があります。
さらりとした食感で、クセのない味。甘みも感じられます。
本当に、嫌みのない味。
粘性を感じます。クリーミーな感じ。
料理にすんなり馴染む感じです。
蒸したものを、厚揚げと合わせて煮物で頂きました。
味は、浸みこみにくいようです。
じゃがいも本体の味わいを壊さない感じで、調理しやすい印象です。
削れたように一部が溶ける、ということは全くなく、きれいな断面。
メークインに似ている、、、という感じもしますが、
それよりは、万能で、深みと美味しさを強く感じる品種だなと思いました。
じゃがいもは、色々食べ比べると、奥深いものがあります。