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サワーポメロ 大橘(おおたちばな) パール柑
品種名は「大橘(おおたちばな)」です。
この名では売れそうにない・・・ということで、販売用の名前がついています。
「サワーポメロ」 鹿児島県
「パール柑」 熊本県
【 来歴 】
ルーツは、文旦。
文旦の原産地は、ポリネシア・マレーシアではないかとされています。確実な野生系統は判っていません。東南アジアや台湾、中国南部という説もあります。
なお、日本には、古くから自生している「橘(たちばな)」という小型の柑橘があります。
この柑橘とは、系統的には別のものだと思いますが、なぜか「大きな橘」という名で呼ばれます。
ポメロ(Pomelo)は英語圏での呼び名で、インドネシアの地区の名前です。
「sour pomelo」= 酸っぱい文旦 という意味になります。
日本では「サワー」は、元の意味から拡大解釈され、チューハイなどアルコール飲料のほか、酢入りの「サワードリンク」を意味したりします。
爽快感のある印象を与えることから、この語を用いたのかもしれません。
ちなみに、外観上は、「文旦」と同じなので、混じると判らなくなってしまいます。
何が違うのか。切って食べてみると、なるほど別物だと判ります。
【 販売商品名情報 】
「サワーポメロ」「パール柑」の登録商標は確認できませんでした。
「サワーポメロ」は、公募で募って名前がついたようです。
「パール柑」は、天草をつなぐ5つの橋を含む道路「天草パールライン」からとられたとされます。
いわゆる、「文旦」との違いについて。
吉岡国光園さんの苗木説明ページで、大橘の特徴が、わかりやすく記述されています。
https://www.ykken.jp/sawaapomero
「サワーポメロ」と名前がよく似た別物、「サラダポメロ」は、香川県農業協同組合が権利者となっています。
【 たべてみた 】
「土佐文旦」と比べてみても、外観上は見分けがつきません。
実際に食べてみます。
皮むきですが、例によって「ムッキーちゃん」などで切り込みを入れないと、最初の取っ掛かりにたどり着けません。
皮むき方法として、水平に半切りしてしまう、という手もあります。
こんな感じで、実を取り分けることができます。
中の房は、14~15房ほどあります。
種が断面の中心部にびっしり有るのが見えます。
数えてみると、シイナを除き、10~12粒ほどの種がありました。
土佐文旦の完全種子数は22個前後というデータがあります。
その意味では、土佐文旦に比べ、「種が少ない」といえます。
一つ目の大きな違いです。
二つ目の違いは、「じょうのう膜ごと食べられる」という点です。
実際に食べても、そんなに違和感はありません。
ミカンに比べれば、厚みは少しあるのですが、柔らかくて問題なく食べられました。
種は、ペッと吐き出してください。
まるごと食べられるためか、土佐文旦よりもジューシーな印象でした。
白い綿状のアルベドも、取り除きやすいです。
味わいは、土佐文旦と同様で、苦味と甘味、軽い酸味。
食後感も、さわやかで、良い香りが楽しめる柑橘。
「種が少ない」「じょうのう膜ごと食べられる」というだけでも、ずいぶん食べやすいと思いました。
種が多いのは、嫌だ!という方に朗報。
「ボナルーナ」という、種なしの文旦があります。
京都大学、広島県、高知県の共同開発した育成品種。
登録番号29571 登録年月日2023/03/06
詳細 こちら
https://www.nogyo.tosa.pref.kochi.lg.jp/download/?t=LD&id=9372&fid=73675
♀「土佐文旦」×♂「水晶文旦」
農水省品種登録HPの画像でも、完全種子は極少ないことが判ります。